
コーティングはなぜ剥がれる?原因と再施工費用・コストを抑えるポイント
車のコーティングは、愛車の見た目や性能を維持するのに欠かせないもの。
しかしコーティングは費用も高額で、安易に再塗装を検討するのは難しいです。
ではなぜ車のコーティングは、剥がれてしまうのでしょうか。
見落としがちな剥がれの原因と気になる再施工費用、さらに剥がれてしまった際の対処方法などをわかりやすく解説します。
目次
1.車をコーティングするメリットとは?
2.車のコーティングが剥がれてしまう原因
3.コーティングのメンテナンスと再施工は違う
4.コーティング再施工の手順
5.コーティングの種類は?特徴と予算から検討する
6.コーティング再施工費用の目安
7.依頼する業者によって異なる再施工費用
8.再施工費用を抑えるポイント
9.まとめ
車をコーティングをするメリットとは?

ツヤや輝きが印象的な車に仕上げることができるコーティングは、見た目以外にもさまざまなメリットがあります。
最も大きなメリットは、塗装が長持ちするという点です。
コーティングには紫外線や化学物質、酸性雨など、塗装の劣化につながる物質から車を保護する効果があります。
また塗装面に膜ができるため、飛び石や鉄粉などによって傷つくことを防ぐこともできるでしょう。
さらに良好な状態を長期間維持できるため、愛車を売却する際には査定額が上がるケースもあります。
車のコーティングが剥がれてしまう原因

コーティングが剥がれる現象には、「科学的な要因」と「物理的な要因」が考えられます。
主な科学的な要因は、紫外線と熱です。
コーティング剤には有機物質が含まれています。
この有機物質は長時間直射日光にさらされると分解・劣化し、結果的に剥がれが生じます。
また鳥のフンや虫の死骸なども、主な要因です。
これらはコーティング剤との相性が悪いアルカリ性または酸性のため、長期間放置すると剥がれの原因となります。
さらに飛び石や擦り傷など物理的な衝撃でも、コーティングが剥がれることがあります。
コーティングのメンテナンスと再施工は違う

コーティングをした車のお手入れには、メンテナンスと再施工の2つがあります。しかしこの2つは、行う目的が全く異なります。
まずメンテナンスは、コーティングの劣化を防ぐことが目的です。
そのため日々の洗車や専用クリーナーなどで、コーティング膜に付着した汚れの除去や研磨が行われます。
これに対して再施工は、劣化したコーティングを除去し新たにコーティング剤を塗布することで、性能を取り戻すことが目的です。
そのため再施工はコーティングの剥がれが起きた場合だけでなく、コーティング本来の効果が落ちた場合にも行います。
コーティング再施工の手順

コーティングの再施工は専門の業者に依頼することが一般的ですが、DIYで施工することも可能です。
なおDIYする場合も、再施工の手順は専門業者に依頼した場合の手順と同じです。
Step1:汚れを落とすため洗車をする
洗車は、コーティングを塗布する事前準備として必ず行います。
まず洗車を始める前に、ドアや車体の見えにくい部分に傷がないか確認しましょう。傷が見つかった場合は、新たに発見した傷も含めてコーティング前に修復が必要となります。
次にホイールの汚れを落とします。ボディ洗車後にホイールを洗ってしまいますと、洗浄中にボディが乾いてウォータスポットの原因となります。
ホイールの汚れは、ブレーキダストなど取れにくい汚れが多いため、専用のクリーナーなどを使うと比較的簡単に除去できます。
Step2:コーティング前の下地処理
劣化したコーティング膜を除去するのが、下地の処理です。
古いコーティング膜(被膜)はコンパウンドで除去できますが、DIYではスケール除去剤(ケミカル剤)を使用した方がきれいに仕上がります。
スケール除去剤を被膜に塗布し、スポンジなどを使って丁寧に塗り込みます。
このときに力を加えて擦るように塗り込むと傷がつくため、十分に注意してください。
塗り込み終わったらマイクロファイバークロスで拭き上げ、最後に水をかけてスケール除去剤をとります。
なお洗い終わった後はコーティング剤が除去できたか、必ず確認するようにしましょう。
確認の方法は、2つあります。
1つ目は、爪で軽くこする方法です。コーティングが残っている場合は、爪を経てると抵抗なく滑ります。
2つ目は、水をかけたときの変化で確認する方法です。コーティングが残っている場合は、水は玉状になり強くはじきます。完全に除去された場合は、水は玉状にはならず流れ落ちます。
Step3:新しいコーティングの塗布
コーティングの塗布は、マイクロファイバークロスを使ってムラなく定着させるのがポイントです。
コーティング剤は、一方向のみで塗るとムラができます。そのため縦横交互に塗ることをおすすめします。
また塗布する環境に注意することも、きれいに仕上げるためには重要です。
コーティングの表面硬化はコーティング剤の種類で違いますが、同じコーティング剤でも塗布する環境で変わります。
特に、気温や湿度には要注意です。
高温では表面硬化が早く進みますが、湿度が高いと乾くまでに時間がかかります。
なお表面硬化が進むとムラができたときの手直しが難しいため、DIYでは特に塗布に適した環境を心がけましょう。
Step4:余分なコーティングの拭き取り
拭き取りは、2枚のクロスを使って行います。
①水にくぐらせたクロスをしっかりと搾り、縦横交互に拭き取ります。
②全体を拭き取ったら乾いたクロスに変え、縦横交互に拭き上げましょう。
なお一度に全体を拭き取るのではなく、1スパン毎に①②を繰り返し行うのがポイントです。
Step5:コーティングを硬化させる
塗布後は、屋内の日陰で自然乾燥させます。
表面を硬化させるための初期乾燥は塗布後12~24時間かかるため、その間は水濡れや洗車は避けましょう。
カバーをかけると摩擦によってコーティング膜が剥がれる可能性があるため、カバーはかけずに乾燥が必要です。
また、表面の硬化が終わっていても完全硬化するまでには、塗布後1ヶ月程度かかります。完全硬化するまでは、本格的な洗車は避けましょう。汚れが気になる場合は、水で軽く洗い流す程度で汚れを除去してください。
コーティングの種類は?特徴と予算から検討する

コーティング剤にはいくつか種類があり、どのコーティング剤を使用するかで再施工費用は変わります。
コストをかけずに再施工するならば油脂系コーティング剤がありますが、効果の持続性は低いです。
持続性や硬化の高さで選ぶならセラミックコーティングがおすすめですが、再施工の相場は10~20万円と高額になります。
なお人気の高いガラスコーティングの場合は10~20万円が相場ですが、ガラス系コーティングであれば10万円以下で行うことも可能です。
| 種類 | 特長 | 効果の目安 | 施工相場 |
| 油脂系コーティング |
|
数週間~1ヶ月 | 2000~3000円 |
| ポリマーコーティング |
|
3~6ヶ月 | 3~10万円 |
| ガラス系コーティング |
|
6ヶ月~1年 | 5~15万円 |
| ガラスコーティング |
|
3~5年 | 10~20万円 |
| セラミックコーティング |
|
5~7年 | 10~30万円 |
再施工費用の目安

種類によってはDIY向きなコーティング剤もありますが、セラミックコーティングのように新しい技術の場合は専門業者でなければ行えません。
また依頼する業者によって再施工の費用が変動する点も、留意すべき点です。
もちろん車の大きさや剥がれの状態によっても、費用は異なります。
特に剥がれた部分に傷がある場合は、修理が必要です。そのため、メンテナンス費用が追加されることがあります。
さらに再施工には部分塗装と全塗装があり、どちらを選択するかで費用は変わります。
コーティングの選び方
専門業者に依頼する場合、コーティングの種類や業者によって費用が変わります。
選び方は、「目的に合わせて選ぶ」「使用環境で選ぶ」「業者を選ぶ」の3つです。
目的で選ぶ場合は、①持続期間を重視する②コストを重視する③品質を重視するで変わります。
①を重視する場合はガラスコーティング、②を重視する場合はポリマーコーティング、3を重視する場合はセラミックコーティングがおすすめです。
使用環境で選ぶ際は、「日常的に使いたい」「使用する場所が限定される」で異なります。
例えば日常的に使う車の場合はポリマーコーティングがおすすめですが、高級車やスポーツカーの場合はガラスまたはセラミックがおすすめです。
業者を選ぶ際には、信頼できる施工業者であることを優先させるのが良いでしょう。
使用する材料の品質やサービス内容は業者によって異なるため、実績や評判以上に注目するのがおすすめです。
依頼する業者によって異なる再施工費用

再施工サービスを提供している業者には、①コーティング専門店②ディーラー③カー用品店・ガソリンスタンドがあります。
コーティング専門店は、高品質な材料・専門技術・充実したアフターフォローが特長です。
費用相場は高めですが、仕上がりや持続性を重視する場合に適しています。
ディーラーは、純正品を使用するため一定程度の品質が保証されていますし、車購入時の窓口であるため依頼しやすいです。
カー用品店・ガソリンスタンドは、費用を抑えて再施工が可能な上に、短時間で仕上がります。
しかし扱うコーティングの種類や施工技術は業者によって幅があるため、十分に吟味する必要があります。
業者・コーティング種類別の費用相場
| 業者 | ポリマー・フッ素系コーティング | ガラス系・ガラスコーティング | セラミックコーティング |
| コーティング専門店 | 2~5万円 | 8~20万円以上 | 13~30万円以上 |
| ディーラー | 2~5万円 | 5~15万円 | 10~20万円 |
| カー用品店・ガソリンスタンド | 1~3万円 | 3~8万円 | 扱っていない業者が大半 |
再施工費用を抑えるポイント

車のコーティング再施工費用を抑えるためには、見積もりを確認することが重要です。
再施工費用には材料や工賃だけでなく、サービス内容も記載されています。
ここで注目したいのは、アフターサービスです。
アフターサービスが充実した業者ほど安心して依頼できますが、再施工費用は高めになる傾向があります。
また納期の確認も重要です。
特に下請け業者に施工を発注する業者の場合は、自社施工の業者と比べて納期が遅くなる傾向があります。
日常的に使用する車を再施工する際、預けてから納車まで数日~1週間かかると代車が必要になります。
このときの代車費用もコストに関係するため、納期を確認することも費用を抑えるポイントです。
保証期間内に再施工する
再施工費用は、コーティングの保証期間内に再施工すると抑えることができます。
保証期間はメーカー・施工業者・コーティングのグレードで異なりますが、1年~5年が一般的です。
保証期間内での再施工には施工証明書が必要になるため、保証書と併せて保管するようにしましょう。
なお依頼する際には、保険会社へ施工証明書を提出する必要があります。
まとめ
小さなコーティング剥がれの修理であれば、自分で行うことも可能です。
しかし仕上がりを重視するならば、断然業者に依頼した方が満足度は高くなります。
もちろん業者に依頼すれば費用はかかりますが、依頼する業者を選ぶことでコストを抑えることは可能です。
なお修理が必要な場合は、修理するパーツによっても費用は異なります。
そのため、見積もりは必ず確認しましょう。
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