マジョーラカラーとは?車・バイク好きから釣り師まで虜にする偏光塗装の魅力

マジョーラカラーは、自動車・バイクのカスタムから釣り具、ガジェットに至るまで魅了し続ける魔法のような塗料です。

見る角度によってさまざまな表情を見せるマジョーラカラーには、「色」としてだけでなく「光のエンターテイメント」としての魅力もあります。

なぜドライバー・ライダー・釣り師はマジョーラカラーに魅了されるのか、その秘密をこの記事では徹底解説します。

目次

1.マジョーラカラーの正体と仕組み
2.マジョーラカラーの魔力
3.人気のマジョーラカラー
4.まとめ

マジョーラカラーの正体と仕組み

マジョーラカラーは見る角度や光の加減で2色以上に色が変化してみえる塗料ですが、、その正体は光学理論とナノテクノロジーの融合で生まれた「光をデザインする技術」です。

一般的な塗料は顔料や染料が光を吸収し、残った光を反射することによって生まれる「化学的な色」が主流でした。

これに対して日本ペイントが開発したマジョーラカラーは、自然界の構造色を工業的に再現することで、塗装の概念を根底から覆したのが最大の特長です。

構造色のメカニズム

マジョーラカラーらしさといえる輝きは、「クロマフレア」と呼ばれる微小な薄膜干渉粒子に秘密があります。

多層構造のクロマフレアの核は不透明なアルミニウムで、その周囲を二酸化ケイ素(ガラス状の層)とクロム(光を反射する金属層)が包み込んでいます。

この特殊な多層構造によって光は粒子の各層で反射を繰り返しますが、反射の過程で起こるのが「光の干渉」です。

光の干渉とは、光の波長同士が重なり合った際に、特定の波長だけが強調されたり打ち消しあったりする現象です。

さらに光路長(光が通る距離)が見る角度で変わるため、色に劇的な変化をもたらします。

正面と斜めからでは光が多層膜を通過する距離が異なるため、干渉によって強めあう波長が変わります。

つまり視点を変えるだけで色が移り変わるのが特長であり、マジョーラらしさであるカラーシフトを生み出すもとなのです。

下地塗装に秘密

マジョーラカラーは、最も施工が難しい塗料ともいわれています。

そもそもマジョーラカラーは半透明に近い液体で、仕上がりを決めるのは下地となるソリッドブラックの精度によるといえます。

なぜならマジョーラカラーでは構造色粒子を透過した余分な光は、下地となるブラックが完全に吸収しなければならないからです。

さらに下地の平滑性が必須であることも、塗装の難易度を極限まで引き上げている理由です。

マジョーラカラーの粒子は極めて薄いため、下地にわずかでもゆず肌が起きる、あるいは一粒のホコリが付着しても、表面に露出してしまいます。

そのため職人の妥協なき下地作りと究極の運砲技術が生み出すマジョーラカラーには、カスタムショップやルアービルダーたちも敬意を払うのです。

【塗装工程は3工程のみ】(アンドロメダ・セイファート・マゼラン・トラペジウムなど)
1.下地カラー ウレタンブラック塗布
2.マジョーラカラー塗布
3.ウレタンクリアー塗布

(マッターホルン・マッキンリー・エベレスト色など)
1.下地カラー ウレタンホワイト塗布
2.マジョーラカラー塗布
3.ウレタンクリアー塗布

マジョーラカラーの魔力

単なる「色」ではなく「光のエンターテイメント」として存在感を放つマジョーラカラーには、F1に使われるボディーカラーや映画ワイルドスピードやスパイダーマン悪役仮面・仮面ライダー仮面など、さまざまな場面で使われたくさんの情報が含まれています。

 

その情報量こそがマジョーラらしさであり、多くの人を惹きつける理由といえます。

動く色で魅せる

マジョーラカラーをまとった車が街を駆け抜けたとき、光の当たり方は秒単位で目まぐるしく変化します。
特に湾曲しているパーツへの塗装の場合特に七色に輝くマジョーラの魅力が発揮できます。

例えばフロントフェンダーは緑、ドアパネルは紫、リアクォーターは濃紺のように、一台の車が見る角度や位置・太陽光の角度で全く別の塗装のように見えます。

このように色が動いて見えるマジョーラ塗装のダイナミズムは、パール塗装やメタリック塗装も及びません。

全方位へのカラーグラデーション

マジョーラカラーは、平面よりも湾曲した造形において威力を発揮するのが特長です。

例えばバイクのタンクやヘルメットのライン、ルアーの複雑なボディシェイプなどに変幻自在なカラーシフトで、唯一無二の美しさを生み出します。

さらにハイライトとシェードの境界をグラデーションがより立体的に魅せるのも、マジョーラカラーらしさといえるでしょう。

ベイフィッシュの鱗を再現

釣り師にとって釣果に直結する武器となるのが、マジョーラカラーを施したルアーです。
ルアーのバック部分にはマジョーラアンドロメダⅡを使うことが多く、イワシカラーに似せたカラーと言えるでしょう。
塗り方は簡単!ベースにウレタンブラックを塗布後マジョーラアンドロメダⅡをカラーリングその後ウレタンクリアー塗布の3工程となります。

ルアーでは背側にマジョーラカラーを施す技法が使われますが、これによってベイトフィッシュの生々しい鱗の反射を再現します。

特にマジョーラカラーのルアーをスレたフィールドで使うと、色の変化によって反射的な食いつきを起こすことが多々あります。

職人技が生む唯一無二のカラー

マジョーラカラーの塗料は一般的なカラー塗料とは比べ物にならないほど高価ですが、それ以上に施工が非常に困難な塗料といえます。

塗膜の厚みがわずかに異なるだけでも発色が変わるため、均一に塗る技術は必須です。

さらにマジョーラ特有の微細な粒子を美しく整列させて塗るためには、熟練職人によるスプレーワークも欠かせません。

それゆえにマジョーラをまとったアイテムには、オーナーだけが味わえるプレミア感が宿ります。

人気のマジョーラカラー

マジョーラカラーは、車やバイクの塗装からルアーメイキングまで幅広く人気を集めています。そんなマジョーラカラーを代表する5種を、塗装の難易度と併せて紹介しましょう。

カラー名 メインの変化
(正面→角度あり)
塗装難易度 施工のポイント・技術的特長
アンドロメダ グリーン
→パープル
マジョーラの代名詞。
下地を鏡面レベルまで磨き、極薄の塗膜を3~5層重ねる。
マゼラン ゴールド→ブロンズ
/シルバー系グリーン
粒子のムラが出やすく、注意が必要。何度も重ね吹きすれば
ムラは無くなりカラーは安定する。
スプレーの距離と速度を一定に保つ高度な運砲技術が必須。
マッターホルン ホワイト→ブルー 最高 ベースとなる下地のホワイトが微細な傷やほこりが黒い点として浮上
完璧な管理ブースが必要。
セイファート シルバー→ピンク/パープル 塗膜の厚み加減が命。
薄すぎると単なるシルバー、厚すぎると濁る。吹き付け角度で色を操る職人芸。
プレアデス ブルー→レッド/パープル 透明感を出すために粒子を立たせる特殊な塗り方が必要。
ルアーの背側に塗ることでフラッシング効果大。

アンドロメダ

アンドロメダは、マジョーラカラーの代名詞ともいえる色です。発色の強さとわかりやすい色の変化から、マジョーラらしさを出しやすい点でDIYでも人気があります。

アンドロメダは、正面から見るとグリーンですが、角度が付くと深いパープルに変化するのが特長です。塗装難易度は中程度ですが、色の境界線を美しく表現するには下地を鏡面レベルまで磨き上げる必要があります。

プロは下地の上に極薄のマジョーラ塗膜を3~5層重ね、高品質なクリア層でコーティングする高難度な技術で仕上げます。

マゼラン

圧倒的な高級感と大人の色気を放つマゼランは、基本色がゴールド、角度がつくとブロンズやシルバー系のグリーンへと変化します。

マゼランは塗装難易度が高く、DIYレベルではほとんど再現できません。

なぜなら基本色であるゴールドの粒子はムラが目立ちやすいためで、スプレーの重ね方を一定に保たなければ縞模様ができてしまいます。

特にバイクのタンクやヘルメットのような曲面を仕上げる場合には、スプレーと塗装面の距離とスピードを一定に保つ高度な技術が必須です。

マッターホルン

ブルー系の発色が美しいマッターホルンは、正面からはホワイトですが、角度をつけるとホワイトからからブルーへ変化します。

ルアーや釣り竿でも人気のあるマッターホルンは完璧な下地作りが必須なため、塗装の難易度はマジョーラカラーの中でも極めて高いです。

なぜならマッターホルンの特長であるブルーは光を透過しやすいため、下地のホワイトの影響を強く受けてしまうからです。

そのため下地に微細なキズやほこりがついただけでも、表面には「黒い点」として浮き出てしまいます。

それゆえにマッターホルンを表現するには徹底管理されたブース環境と、一切妥協しない完璧な下地作りが欠かせません。

セイファート

近未来的な印象のセイファートは、一見するとパール系のシルバーのようですが、光によってピンクからパープルの淡い光が走るのが特長です。

塗装の難易度は中程度ですがマジョーラらしさを出すための加減が非常に難しいため、職人技が色を決めるといっても過言ではありません。

例えば薄すぎる塗膜では単色シルバーのようにしか見えませんし、反対に厚すぎると濁ったピンクに見えます。

なおプロがヘルメットを塗る場合は、パーツのラインに沿って色が変化するよう、吹き付けるスプレーの角度を意図的に変えることもあります。

プレアデス

釣り師やネイキッドバイクで人気のプレアデスは、清涼感のあるブルーからレッド、パープルへと変化するのが特長です。

塗膜が少しでも厚くなると色が重たい印象になるため、透明感を維持しつつ発色をさせるためには粒子を立たせるように塗る技術が欠かせません。

さらにブルーからレッドへと変化する際は波長が大きく異なるため、マジョーラらしさを表現するには技術や知識だけでなく経験も必要です。

それゆえにプレアデスの塗装難易度は高いのですが、ルアーの背側に塗ると水中でのフラッシングを最大化できるなど、色以外のメリットもあります。

マジョーラカラーの最新トレンド

かつてマジョーラカラーはオールペン(全塗装)でしか見かけませんでしたが、現在はその応用範囲も広がり、身近なものにも使われるようになっています。

スマホケースやガジェット

スマホケースやガジェットにマジョーラカラーを施すと、デスクの上で圧倒的な存在感を放ちます。

なおマジョーラにはさまざまな色がありますが、インパクトを出したい場合はトラジオーラ、上品に見せたい場合はセイファートがおすすめです。

自転車のフレーム

自転車にマジョーラカラーをのせると、軽量なカーボンフレームが金属のように輝きます。

特にロードバイクでは個性が求められるため、マジョーラはプロだけでなく愛好家の間でも人気があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
なぜドライバー・ライダー・釣り師はマジョーラカラーに魅了されるのか、その秘密をこの記事では徹底解説してきました。

マジョーラカラーを選ぶということは、単に好きな色を選ぶのではなく、一瞬一瞬で変化する色の体験を選ぶということです。

その選択によって、「愛車を眺めるたびに新しい発見をする」「手元のルアーが魚を惑わす」といった心躍る体験ができます。

そんなマジョーラカラーは、日常に変化を求める大人こそ手に入れたい魔法の色といえるでしょう。

【おもしろ塗装工房】ではマジョーラカラーの小分け販売しています。
下地からのトップコートまでの塗装方法をアドバイスしています。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。