
【DIY】おしゃれなコンクリート塗装とは?業者の施工費用相場も併せて解説
建物の玄関アプローチやガレージの床などに多く採用されている「コンクリート打放し仕上げ」。スタイリッシュで無機質な印象が魅力です。
しかし、経年劣化によるひび割れや黒ずみが目立つようになると、空間全体が一気に古びた印象になってしまうデメリットも合わせもつスタイルです。
そんなコンクリートの悩みを解消し、住環境の印象を格段に高めてくれるメンテナンス方法として注目されているのが「コンクリート塗装」です。
この記事では、DIYでもおしゃれな空間を演出できるコンクリート塗装について、業者に依頼した場合の施工費用相場や、基本的な塗装手順とあわせて詳しく解説します。
目次
1.コンクリート塗装とは?
2.コンクリート塗装で解決できる4つの悩み
3.【DIYと業者】メリット・デメリットとは
4.コンクリート塗装をおしゃれに仕上げる塗料の選び方
5.コンクリート塗装の手順
6.まとめ
コンクリート塗装とは?

コンクリート塗装とは、表面に保護膜を形成し、二酸化炭素や水分の侵入を抑制することで、コンクリートの劣化を防ぐメンテナンス方法です。
コンクリートは強いアルカリ性(ph12〜13程度)の素材であり、このアルカリ性によって建造物の基本となる鉄筋をサビから守る機能があります。
しかし、コンクリートは空気中の二酸化炭素に触れると化学反応を起こし、強いアルカリ性から中性へと変化していきます。
コンクリートの中性化が起こっても、すぐに建造物が崩壊するわけではありませんが、内部の鉄筋にまで進行すると鉄筋が錆びてしまい、さらには体積が数倍~数十倍にも膨れるため、表面のコンクリートが剥がれ落ちてしまいます。
そのためコンクリート塗装は、表面に膜を作り二酸化炭素の侵入を阻止しコンクリートの中性化を防ぎます。このコンクリートの保護機能が、コンクリート塗装最大の特徴といえます。
住環境・作業環境の最適化
コンクリート塗装は、空間の機能性をアップデートさせる役割もあります。
例えば、未塗装のコンクリート床は、歩くたびに表面が削れ粉塵(コンクリート粉)が起こります。コンクリート塗装によって表面をコーティングすることで、粉塵発生が抑制できるため、ガレージ内の車が粉塵による白く汚れるのを防いだり、室内への粉塵侵入も防ぐことが可能です。
また、塗装によって圧倒的に掃除が効率化される点も、コンクリート塗装の特徴です。素地のコンクリート表面には無数の凹凸がありますが、塗装後は表面が滑らかになるため、掃き掃除のみでもきれいになりメンテナンスのストレスは激減します。
多様なデザイン
コンクリート塗装といえばクールグレーが定番カラーですが、アースカラーや鮮やかなブルーなど、外壁や好みに合わせて自由にカラーコーディネートができます。
また、コンクリート塗装は、色だけでなく質感もコントロールできるのが一般的な塗装との大きな違いです。「つや消し(マット仕様)」と「つやあり(グロス仕様)」を選び分ければ、全く異なる質感を演出することも可能です。
他にも、クリア塗料を使えば打ちっぱなしの質感になりますし、大理石風に仕上げたい場合はチップ入り塗装を施すなど、さまざまな方法でおしゃれに演出ができます。
コンクリート塗装で解決できる4つの悩み

「コンクリート塗装をしたい」という動機には、単に色を塗りたいという表面的な動機だけでなく、さまざまな不満や不安が複雑に絡み合って生まれます。
特に「美観」「機能性」「寿命」「コスト」は、コンクリート建造物に関する代表的な悩みですが、これらはコンクリート塗装ですべて解決することが可能です。
【美観】見た目の古さを解消したい
吸水性が高いコンクリートには、雨水だけでなく排気ガスや土汚れなども染みこみます。微細な穴が無数にあるため、一度染み込んだ汚れはこすり洗いをしても簡単には落ちません。
しかし、塗装を施せば汚れがリセットされるため、汚れによる古さが解消されますし、自分好みの空間を演出することが可能です。
【機能性】掃除のストレスから解放されたい
未塗装のコンクリートは、常にその表面からコンクリート粉と呼ばれる細かな砂埃が起こります。そのためコンクリートに囲まれた空間に棚や車を置くと、すぐに白っぽくなります。
しかし、塗装によってコンクリートの表面をコーティングすればコンクリート粉を封じ込めるため、防塵機能を備えたコンクリート建造物へとアップデートが可能です。
【保護】これ以上壊れることへの不安
コンクリートに侵入した水が気温が下がる冬に凍結と膨張を繰り返すと、コンクリートの表面では「スケーリング現象(表面が剥がれ落ちる現象)」が起こります。
スケーリング現象が起きてしまうとコンクリートの基礎や床は劣化し、建造物そのものの寿命に影響します。
そこで重要な役割を果たすのが、コンクリート塗装による保護機能です。コンクリート塗装による保護機能とは、塗装によって表面に強力なバリアを作ることを言います。
これによりコンクリート内部に水が浸入しなくなるため、スケーリング現象の根本原因を解消することができます。
【コスト】家やガレージを安くアップデートしたい
家やガレージをおしゃれにアップデートする方法として外構のリフォームがありますが、「タイルを貼る」「石材を敷き詰める」などは狭い範囲でも数十万円かかります。
しかし、コンクリート塗装であれば、専門業者に依頼しても一般的な外構リフォーム費用の半分以下で抑えられます。DIYであれば塗料などの原材料費以外はかからないため、低コストでもおしゃれにアップデートしたいときにはコンクリート塗装のDIYがおすすめです。
【DIYと業者】メリット・デメリットとは

コンクリート塗装によってコンクリートにまつわるさまざまな悩みは解消されますが、「自分でやるか、プロに任せるか」の判断は難しいものです。
- そのような場合は、コンクリート塗装を行う目的に対して最も有効なメリットから判断してみましょう。
DIYのメリット・デメリット
| 項目 | メリット | デメリット |
| 費用 | 材料費のみ 業者依頼の最大5分の1程度 |
失敗すると再施工で結果的に費用が増える可能性がある |
| スケジュール | 自分の好きなタイミングで施工できる | 天候や乾燥時間の管理を自分で行う必要がある |
| 仕上がり | 手軽にチャレンジできる | 下地処理が不十分だと数ヶ月で剥がれることもある |
| 難易度 | 小規模施工なら対応可能 | 油分除去や研磨などの工程が難しく、耐久性に差が出る |
業者依頼のメリット・デメリット
| 項目 | メリット | デメリット |
| 仕上がり | ムラがなく美しい仕上がり | 費用が高い |
| 耐久性 | 専門的な下地処理と高耐久塗料で長寿命 | 小規模施工でも最低料金がかかる場合がある |
| 作業工程 | 高圧洗浄・研磨など専門機材を使用 | スケジュール調整が必要 |
| 保証 | 施工保証が付くことが多い | 業者選びを間違えるとトラブルの可能性 |
業者に依頼する最大のメリットは、仕上がりの美しさと耐久性の高さです。
プロは高圧洗浄機で徹底的に汚れを除去し、さらに研磨機で表面を調整してから塗装を行います。こうした下地処理の精度が、塗膜の密着性と寿命を大きく左右します。
また、市販では流通していないプロ仕様の高耐久塗料を使用するため、塗装面の美観と耐久年数はDIYとは大きな差ができます。
一方で、人件費や諸経費がかかるため費用は高額になります。さらに最低施工料金が設定されていることも多く、小規模施工では割高に感じるケースもあります。
コンクリート塗装をおしゃれに仕上げる塗料の選び方

コンクリート塗装は、単に保護機能を持たせるだけでなく色や質感を工夫することで空間の印象を大きく変えることができます。
ここでは、「おしゃれに仕上げる」ための塗料の選び方を、目的別・素材別にわかりやすく解説します。
コンクリートの塗料の種類と特徴
塗料には、さまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。見た目だけで選ぶと、耐久性が不足する場合もあるため、注意が必要です。
| 塗料の種類 | 見た目の特徴 | 耐久性 | メリット |
| カラーシリコン塗料 | 彩度の高いカラーが豊富 | ▲ | コスパよく色を楽しめる |
| フッ素塗料 | 色褪せしにくくツヤが出る | ◎ | 長期耐久+高級感 |
| 自然素材系塗料 (漆喰系など) |
マットで落ち着いた質感 | ○ | ナチュラル空間と 相性◎ |
| エキポシ樹脂塗料 | ツヤ出し・クリア仕上げ可 | ◎ | ガレージ床など重負荷向け |
| クリアコーティング | 元のコンクリート表情を活かす | △〜○ | 打ちっぱなし風を維持 |
例えば、ガレージの床はタイヤの摩擦や熱の影響を受けるため、耐摩耗性に優れたエキポシ樹脂系塗料が適しています。
一方、外壁やアプローチでは、紫外線に強いフッ素塗料が長期的に美観を保ちやすいです。
テクニック要らずでおしゃれに見える色
塗装後の印象を最も左右するのは色です。コンクリートは無機質な素材のため、色味を変えるだけで空間の雰囲気が大きく変わります。
- ライトグレー/チャコールグレー
→モダン・インダストリアルな印象に - ホワイト系
→明るく開放感のある空間に - ベージュ/テラコッタ
→温かみのあるナチュラルティストに - ブラック/ネイビー
→高級感や引き締まった印象を演出
ただし、屋外の場合は日光の当たり方で色味の見え方が変わります。小さな色見本だけで判断せず、できれば試し塗りを行うのがおすすめです。
コンクリート塗装の手順

コンクリート塗装は、①養生②縁取り③1度塗り④2度塗り⑤乾燥の工程で進めます。この5工程の中で特に注意が必要なのが「養生」「乾燥」で、初心者が失敗する原因の多くはこの2点の不足です。
Step1:養生
養生の目的は「塗らない場所を保護する」ですが、マスキングテープで保護する前に塗装面の清掃を徹底することが重要です。
塗装面にゴミや苔があるとマスキングテープや塗料が浮いてしまい、きれいに塗装することができません。
そのため徹底した洗浄の後完全に乾燥させてから、マスキングテープで境界線を保護します。
Step2:縁取り
縁取りは、細部を先に塗ることがきれいに仕上げるポイントです。
広範囲を塗る際にはローラーで一気に塗りますが、ローラーが入らない細かな部分は刷毛を使ってローラー塗りの前に行います。
縁取りの幅は5cm~10cmで、厚塗りをしすぎないことがポイントです。
縁取りした部分だけが厚くなると、乾いた際に縁取りムラ(縁取りの色だけが濃くなること)が起こります。
Step3:1度塗り
1度塗りでは、シーラー塗りと本塗料1回目の塗布の2工程があります。
シーラー塗りとは、コンクリートと塗料がくっつきやすくするための下塗り材(シーラー)の塗布です。
本塗料の1回目塗布はシーラー塗りが乾いてから行うため、乾燥時間も含めた作業時間を計画します。
本塗料の1回目塗布ではコンクリートの微細な凹凸に塗料をしっかりと食い込ませるために行うため、下地が多少透けて見える程度でも問題ありません。
逆に色を付けようとして厚塗りをするとひび割れや乾燥不良の原因となるため、薄く均一に塗るのがポイントです。
Step4:2度塗り
2度塗り(本塗料の2回目塗布)では、着色と強固な塗膜を作ることが目的です。
1度塗りではうっすらと透けて見えていた下地も、2度塗りでは塗料本来の色や質感が出ます。
なお2度塗りでも厚塗りはNGで、適量を2回に分けて素早く塗るのがおすすめです。
Step5:乾燥
塗装後の乾燥は十分に行う必要がありますが、養生テープは塗装後すぐに取り剥がします。
完全に乾いた状態で養生テープをはがすと、テープと一緒に塗膜まで剥がれる危険があります。
塗装面は完全に乾かすことが、コンクリート塗装の機能を最大限に発揮するポイントです。
完全に乾いた状態は塗料のタイプや湿度とも関係しますが、冬場や湿度の高い時期は2度塗りから1週間程度時間を取った方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、DIYでもおしゃれな空間を演出できるコンクリート塗装について、業者に依頼した場合の施工費用相場や、基本的な塗装手順とあわせて詳しく解説してきました。
おしゃれなコンクリート塗装は、DIYでも十分に実現可能です。細かな下準備と目的に合わせた正しい塗料選びですが、準備の段階で具体的にどんなイメージにするか明確にしておくことも失敗しないポイントです。
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