
ラメフレーク塗装のやり方|おすすめツールと塗装のコツ5選
「SNSで見たバイクのキラキラ塗装、道具もよくわからない」
「ムラになったらどうしよう」
「素人でもあんなふうにできるの?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、ラメフレーク塗装は工程さえ押さえれば、初心者でも見栄えよく美しく仕上げることが可能です。
この記事では、バイクの外装やヘルメットなどに挑戦したい方向けに、ラメフレーク塗装の基本手順、ツール・塗料の選び方、そしてプロのように仕上げるための5つのコツを、実践的かつわかりやすく解説します。
目次
1.ラメフレーク塗装とは?魅力と注意点を知ろう
2.ラメフレーク塗装に必要な道具と塗料の選び方
2-1:ラメフレーク塗装に向いているスプレーガン口径の選び方
2-2:ラメフレークのサイズ別仕上がりの比較と選び方
3.ラメフレーク塗装の基本手順と失敗を防ぐコツ
4.ラメフレーク塗装を美しく仕上げる5つのコツ
①吹き方の距離と角度を意識する
②複数回に分けてラメを重ねる
③適切な乾燥時間を確保する
④ラメとガン口径の相性を見極める
⑤周囲の気温と湿度をコントロールする
5.まとめ
ラメフレーク塗装とは?魅力と注意点を知ろう

ラメフレーク塗装は、光の当たり方でキラキラと輝く見た目が特徴。バイクやヘルメットなどを個性的に仕上げたい人に人気の塗装技法です。
一方で、見た目重視ゆえに仕上がりの差が出やすく、基礎知識がないまま始めると「ラメムラになった」「ツヤが出ない」といった失敗につながることも。
まずはこの塗装の魅力と、取りかかる前に押さえるべきポイントを理解しておきましょう。
ラメフレーク塗装の特徴と仕上がりの魅力
ラメフレーク塗装は、塗料に金属片やホログラム調の粒(フレーク)を混ぜることで、光を反射しながら独特の輝きを放つ塗装方法です。
バイクやヘルメット・トラックなどのカスタムによく用いられ、見る角度によって表情が変わる仕上がりが特徴です。
粒のサイズや色の組み合わせによって、ギラギラとした派手な印象から繊細なきらめきまで幅広い表現が可能です。
そのため、他にはない“オリジナル感”を演出したい人から高い支持を集めています。
塗り重ねるごとに奥行き感が増すのもラメ塗装ならではの魅力です。
初心者が気をつけたい塗装前の注意点
派手な見た目に反して、ラメ塗装の基本工程はシンプルですが、完成度に差が出やすいのが難点です。
特にラメの粒子サイズとスプレーガンの口径が合っていないと、詰まりやムラの原因につながります。
加えて、下地処理が甘いとラメがうまく定着せず、乾燥不足や気温・湿度の影響で曇りやにじみが発生しやすくなる点にも注意が必要です。
道具選び・粒の大きさ・作業環境の3点に意識を向けることで、塗装の完成度を大きく高めることができるでしょう。
ラメフレーク塗装に必要な道具と塗料の選び方

ラメ塗装を始めるには、まず以下の基本ツールが必要です:
・スプレーガン(1.0口径以上)
・コンプレッサー
・ラメフレーク(ラメ大きさ0.4mm程度が一般的)
・ベースカラー塗料(黒など)
・クリア塗料(ラメの定着・保護用)
・マスキング用具
・シンナー類
・保護具(マスク・手袋)
ラメフレークに向いているスプレーガン口径の選び方
特に注意したいのが、スプレーガンの口径とラメ粒子サイズの相性です。
「口径」とは、スプレーガンのノズルの内径を指します。
以下の表を参考に、ラメに合った口径を選びましょう。
| ラメのサイズ | 推奨ガン口径 | 備考(詰まり防止など) |
| 小粒(〜0.2mm) | 1.0〜1.3mm | 多くの汎用スプレーガンに対応可能 |
| 中粒(〜0.4mm) | 1.3〜1.5mm | 沈殿しやすいため攪拌(かくはん)必須 |
| 大粒(〜0.6mm以上) | 2.0mm以上 | 専用ガン推奨。圧力設定も重要 |
細かいラメなら一般的な口径でも対応できますが、大粒フレークは専用ノズルやフレークガンを使うと詰まりの心配が減ります。
最初は0.3〜0.5mm程度が一般的で、扱いやすく仕上がりも安定しやすいでしょう。
ラメフレークのサイズ別仕上がり比較と選び方
ラメの粒子サイズは、見た目に大きく影響します。
細かいラメは落ち着いた輝き、大きな粒は派手でインパクトのある印象に。
| 粒子サイズ | 見た目の印象 | 向いている用途例 |
| 0.1〜0.2mm | 繊細で落ち着いた輝き | ルアー・ネイルアート・小物家具(オルゴール) |
| 0.3〜0.5mm | バランスの取れた反射 | バイクタンク・ヘルメット・ネイルアート全般 |
| 0.6〜0.8mm | 強めのギラつき感 | トラックやアメリカンカスタム風の車両など |
仕上がりのバランスを重視したい場合は、粒子サイズは0.4mm前後、スプレーガンの口径は1.3mm前後ががひとつの基準になります。
迷ったときは「中粒0.4mm×濃色ベース×レインボーカラー系」という組み合わせが定番とされ、多くの塗装初心者にも扱いやすい構成です。
また、ベースカラーとの相性によっても最終的な見え方が大きく変わるため、あらかじめ色味のシミュレーションを行っておくと安心でしょう。
ラメフレーク塗装の基本手順と失敗を防ぐコツ

ラメ塗装は、一つひとつの工程を丁寧に行うことが成功のカギです。
下地処理からラメの吹き付け、仕上げのクリア塗装まで、順番を誤ったり手を抜いたりするとムラやザラつきの原因になります。
ここでは、初心者が押さえるべき基本の手順をわかりやすく解説しつつ、ありがちな失敗と回避方法もあわせて紹介します。
下地処理からトップコートまでの基本工程(ウレタン塗装での工程になります)
ラメ塗装は、工程を丁寧に踏むことで仕上がりに差が出ます。
以下が基本の流れです。
※おもしろ塗装工房ではラメ粉をご購入いただいた際にラメ粉塗装の簡単な工程表(取扱説明書)を同封していますので
是非参考になさってください。
①下地処理(足付け・脱脂)
汚れや油分を落とし、足付け(表面を軽く研磨)して密着性を高めます。
②ベースカラーの塗装
黒など濃い色を使用すると、ラメがより映えます。
1~2回に分けて重ね、乾燥させましょう。
③ラメフレークの吹き付け
クリア塗料にラメ0.2~1%を混ぜ、スプレーガンで均一に吹きます。
距離と角度を一定に保ち、散りばめ方によって重ね塗りを意識します。
④中間確認とチェック
一度ラメ吹きをした後に、散りばめ方を確認しラメが足りないようなら、追っかけでラメを入れたクリアーを吹き重ねる。
※この際に注意する点はクリアーはザラついても良いのでラメの散りばめ状況のみを重視し吹き重ねることが重量です。
参考塗装工程例 鞘青貝研ぎ出し塗り
↑ラメではなく青貝塗装になりますが基本的に青貝がラメに変わっただけだと認識してください。
是非参考にしてみてください
⑤トップコート(クリア)仕上げ
ウレタンクリアのみを数回吹き重ねる。
ラメの粒の大きさによって塗膜表面がザラつきますので、ざらついていても良いので一旦乾燥させます。
クリアが完全乾燥後、#800程度でラメのザラツキが無くなるまで研磨する。
ラメの凸凹(ザラツキ)が無くなり次第、クリアーのみを数回吹き重ねる。
各工程で重要なのは、ラメの散りばめ方です。クリアーにラメを混合させて吹いた時のポイントは
3回吹き重ねた時にラメの散りばめ方がちょうどよくなる程度までラメをクリアーに混合させるという事。
ラメの混合量は多く過ぎず少なすぎずです。
多すぎると「吹きすぎない・乾かす・確認する」を守ることで、初心者でも安定した仕上がりを実現できます。
よくあるミスとその防ぎ方
ラメフレーク塗装でよくある失敗には、以下のようなものがあります。
・ラメのムラ・偏り
→ スプレー距離が不安定。20〜30cmを保ち、均等に吹きましょう。
・フレークが飛ばない/詰まる
→ ガンの口径が合っていないか、塗料が沈殿している可能性。撹拌を徹底し、粒径に合った口径を使用。
・にじみ・垂れ
→ 一度に塗りすぎが原因。軽く吹いて乾燥→重ね塗りが鉄則です。
・ザラつき・ツヤが出ない
→ クリア不足や乾燥不良。仕上げのクリアを丁寧に重ね、必要なら研磨で整えます。
なお、初心者は本番前に練習用の板や空きパーツで試しておくことを強くおすすめします。
ラメフレーク塗装を美しく仕上げる5つのコツ

ラメ塗装は“やり方を知っているかどうか”で仕上がりに差が出ます。
均一にラメを乗せるための吹き方、乾燥時間の取り方、環境管理など、プロが実践するちょっとしたテクニックを知るだけで、DIYでもグッと完成度が上がります。
ここでは、ラメフレーク塗装をより美しく仕上げるための具体的な5つのコツを詳しくご紹介します。
①吹き方の距離と角度を意識する
ラメフレークは軽くて舞いやすいため、吹き方が一定でないとムラになりやすくなります。
理想は塗装面から約15〜20cmの距離を保ち、スプレーガンを面に対して垂直に保ちながら平行に動かすこと。
手首だけで動かすと円弧を描いてしまいがちなので、肘を支点にした直線的なスライドを意識しましょう。
距離が近すぎると塗料がたまりやすくなり、遠すぎると霧状になって表面に定着しにくくなります。
ラメはクリアー塗料の中ですぐに沈殿しやすいので、マメにうがい(攪拌)させながら吹くことが重要となります。
また「缶スプレー」と違って、スプレーガンはコンプレッサーで空気圧をかけながら塗料を霧化する道具なので、安定した操作が求められます。
②複数回に分けてラメを重ねる
ラメ塗装は「厚塗りすれば映える」という印象がありますが、一度に厚く塗ると「垂れやムラ」「ラメの沈み込み」といった問題が起きやすくなります。
沈み込みとは、ラメが塗膜の下に埋もれてしまい、光を反射せず見えなくなる現象です。
これを防ぐには、ラメを※立てて吹く1層ずつ軽く乗せ、ラメが理想の散りばめ方になるまで追っかけで吹き重ねるのが基本。
塗膜がザラついても良いのでラメの散りばめ方を重視し希望のラメにになるまで吹き重ねることが重要です。
※立てて吹くとは:スプレーガンのエアーを通常より1.5倍程度強くしてラメが塗膜に刺さるように吹くことをいう
スプレーガンの塗料つまみは絞り気味にして塗膜重視ではなくラメの散りばめ感覚を重視してください、その時は塗膜がザラついても、ラメの感覚が良ければそれでよいので、一旦乾燥させます。
③適切な乾燥時間を確保する
重ね塗りの間にしっかり乾燥時間を取らないと、にじみ・曇り・白濁の原因になります。目安となる乾燥時間と注意点を、以下にまとめました。
| 気温 | 指触乾燥目安 | 注意点 |
| 25℃前後 | 約10〜20分 | 最も理想的な条件 |
| 10〜15℃ | 約30〜40分 | 乾燥が遅くムラが出やすい |
| 30℃以上 | 約10分 | 表面だけ早く乾いて内部が湿ることがある |
特に冬場や湿度の高い日には、塗装面が乾いたように見えても内部が乾燥していないケースがあります。
次の工程に入る前に、足付けしペーパーに「塗料が絡んでこないか」を確認しましょう。次の工程に入るインターバルの基本は24時間以上
④ラメとガン口径の相性を見極める
口径が小さいと、大きなラメが詰まってスプレーできなくなるため注意が必要です。
例えば、0.4mmのラメには最低1.3mm以上の口径が必要とされ、0.6mm以上の大粒なら2.0mm以上が推奨されます。
口径が適正でないと、ラメが飛ばずに塗料だけ出てしまい、ムラやラメ不足の仕上がりになります。
また、作業中はラメが沈殿しやすいため、常に塗料を攪拌しながら使うことも重要です。
攪拌とは、混ざった成分を均一に保つためにかき混ぜる作業を指します。
エアガン専用のカップやマグネット式の攪拌機があると便利です。
⑤周囲の気温と湿度をコントロールする
湿度が高いとカブリ(白化)現象が起こり再塗装などの原因になりかねませんので、湿度は70%以下の行うことが基本となります。15℃~30℃が理想の適正気温になります
仕上がりに直結する作業環境の条件を、気温・湿度・風の3つの観点でまとめました。
以下を参考に、できるだけ理想に近い環境を整えましょう。
| 条件 | 理想値 | トラブル例 |
| 気温 | 20〜25℃ | 低すぎると乾燥不良、高すぎると表面硬化だけ進む |
| 湿度 | 40〜50% | 湿度70%以上で乾燥不良、白濁(かぶり・白化)のリスクあり |
| 風 | 弱風以下 | 強風下ではラメが飛び散りムラに ほこり付着や表面乾燥が早いために塗装面がザラつきやすくなるリスクあり |
気温や湿度は日によって変化するため、作業前に必ず温湿・度計でチェックする習慣をつけると安心です。
冬場の塗装の場合は静電気の影響でほこりやゴミなどが商品に付着しやすくなるため、静電気の起きにくい服装で
塗装することも綺麗に仕上げるテクニックの一つともいえるでしょう。
また、夏場は汗によるハジキが起こることもあるので注意が必要です。
まとめ
ラメフレーク塗装は、道具や手順を理解すれば初心者でも挑戦できる表現力の高い塗装方法です。
特にラメ粒子とスプレーガンの口径の選定、吹き方や乾燥環境など、細かな工夫が仕上がりを大きく左右します。
本記事で紹介した道具の選び方や塗装の流れ、失敗を防ぐポイント、そして美しく仕上げる5つのコツを押さえておけば、仕上がりの満足度は大きく向上します。
最初は小さなパーツから練習を始め、慣れてきたら自分だけのカスタム塗装に挑戦してみてください。
丁寧に積み重ねた工夫が、唯一無二の輝きにつながるはずです。
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