バイクのブレーキキャリパーの塗装方法と業者依頼の費用相場を解説

バイクのブレーキキャリパーの塗装方法と業者依頼の費用相場を解説

バイクのカスタムを検討している方で、ブレーキキャリパーに注目している方も多いはずです。足回りの見た目を良くするだけで、愛車の印象も大きく変えられるでしょう。

しかし、塗装するにあたって「DIY塗装できるのか」「DIY塗装する場合は、どのような注意が必要なのか」「専門業者に依頼できないのか」といったような疑問も持つ方も多いでしょう。

この記事では、ブレーキキャリパー塗装のメリットやデメリットに加えて、初心者でもDIYは可能であることをお伝えします。あわせて、業者に依頼した場合の費用相場も解説しますので、記事を読めばブレーキキャリパー塗装への不安が解消されるはずです。

ぜひ、最後まで読んでみてください。

目次

1.バイクのブレーキキャリパー塗装のメリット
1-1:見た目が美しくなる
1-2:ブレーキキャリパーが露出しているので細部まで塗装しやすい
1-3:防錆効果を追加できる
2.バイクのブレーキキャリパー塗装のデメリット
2-1:DIYでは失敗のリスクがある
2-2:正しく塗装しないとブレーキが効かなくなる恐れがある
3.バイクのブレーキキャリパーはDIY塗装できる
4.取り外しできれば細部まで塗装可能
5.DIYと業社依頼だとどちらがおすすめ?
5-1:費用の比較
5-2:仕上がりの比較
5-3:時間の比較
6.まとめ

バイクのブレーキキャリパー塗装のメリット

ブレーキキャリパーを塗装することで、印象を変えたり、追加の効果を与えたりします。
ここでは、ブレーキキャリパーを塗装することで得られるメリットを3つ紹介します。

見た目が美しくなる

純正のブレーキキャリパーはシルバーなどが多く、そのままだと個性が出しにくい部品です。

しかし、塗装を施すことで、純正とは違う色や鮮やかな色に変えられ、印象をガラリと変えられます。

ブレーキキャリパーが古くなっている場合、汚れや腐食が目立ってきてしまいますが、塗装することで、美しい見た目に戻すことも可能です。

バイクは車と違い、ブレーキキャリパーが露出しているので、ドレスアップの効果を発揮しやすい箇所なので、塗装することは非常におすすめです。

ブレーキキャリパーが露出しているので細部まで塗装しやすい

車だとタイヤハウス内で塗装しなければいけないため、どうしても塗装しづらくなります。

しかし、バイクのブレーキキャリパーは常に露出しているので、取り外さなくても刷毛を使用すれば細かく塗装可能です。

ブレーキキャリパー全体が見えるので、細かい部分は小さい筆などを使用すれば塗装もできます。
作業スペースが確保しやすいのは、塗装するうえで大きなメリットです。

防錆効果を追加できる

ブレーキキャリパーはブレーキダストや水分にさらされやすく、経年劣化で錆や腐食が進行してしまいます。
しかし、塗装すれば塗膜がブレーキダストや水分をブロックし、長期に渡って保護してくれるでしょう。

また、ブレーキは高温になるので、耐熱塗料を使用すれば、より長く塗装を維持できます。塗装の際は、耐熱塗料を使用してください。

バイクのブレーキキャリパー塗装のデメリット

バイクのブレーキキャリパーは、デメリットも存在します。
塗装前にメリットだけでなく、デメリットも把握しておく必要がありますので、こちらも読んでみてください。

DIYでは失敗のリスクがある

ブレーキキャリパーの塗装には、下地処理、塗装しない箇所の保護(養生)、塗装、乾燥といった工程があります。知識も技術も少ない状態で、いきなり塗装してしまうと、失敗のリスクが格段に上がってしまうでしょう。

例えば、下地処理を適切に行わないと、塗装ののりが悪くなり、すぐに剥がれてしまったり、塗装のときに厚く塗りすぎて塗装ムラができたりしてしまいます。

まずは、正しい塗装方法を確認し、練習してから挑戦することが大切です。

正しく塗装しないとブレーキが効かなくなる恐れがある

ブレーキキャリパーを塗装する際に気を付けなければいけないのが、塗装してはいけない箇所に塗装してしまうことです。

ディスクローターやブレーキパッドの表面に塗装してしまうと、ブレーキが効きづらくなってしまうでしょう。ブレーキが効きづらくなると、重大な事故につながる可能性があります。

特にバイクは転倒する危険もあるので、車と比べてもより危険性が高いと言えるでしょう。安全性を確保するためにも、事前に「塗装する箇所」「塗装してはいけない箇所」を把握しておく必要があります。

バイクのブレーキキャリパーはDIY塗装できる

先ほど紹介したデメリットもありますが、バイクのブレーキキャリパーは露出しているため、初心者でもDIY塗装に挑戦しやすい部品です。

ここでは、ブレーキキャリパーがなぜDIY塗装しやすいのかを解説します。

バイクのブレーキキャリパーは分解しやすい

バイクのブレーキキャリパーは数本のボルトで固定されているだけなので、比較的簡単に取り外しができます。車と違い、ジャッキアップする必要もなく、センタースタンドやメンテナンススタンドで安定させれば作業可能です。

ブレーキキャリパーをバイクから完全に取り外す場合は、ブレーキホースも取り外さないといけないのですが、こちらの作業は注意が必要です。

ブレーキホースを固定しているボルトを緩めると、ブレーキフルードが漏れ出します。対策として、あらかじめブレーキホースをピンチしておくと、ブレーキフルードの漏れる量が減らせます。

ただし、ピンチしても多少は漏れるので、バイクに付着しないよう、十分に気を付けてください。ブレーキフルードはバイクの部品を腐食させてしまうので、付着してしまった場合はすぐに洗い流しましょう。

また、取り付けたあとは、ブレーキフルードのエア抜きをしないとブレーキが効かなくなります。自身の安全を守るために、必ずエア抜き作業を実施してください。

取り外しできれば細部まで塗装可能

ブレーキキャリパーをバイクから完全に取り外せれば、取り外さないで塗装したときよりも、裏側などの細かい所まで塗装でき、ワンランク上の仕上がりを目指せます。

ブレーキパッドもパッドピンを抜けば取り外し可能ですので、取り外した方がさらに作業しやすくなります。

塗装の際は、ブレーキピストンなどのブレーキの利きに影響が出てしまう部分に、塗料が付着しないように養生をしてください。

先ほども説明しましたが、ブレーキキャリパーを完全に取り外した場合は、最後にエア抜き作業が必須です。

もし、ブレーキキャリパーの分解に自信がない方は、取り外ししなくても十分に塗装可能ですので、無理はしないようにしてください。

業者に依頼する場合の費用相場

もし、自分で塗装することに抵抗がある方は、専門業者に依頼する方法もあります。プロに依頼すれば高品質な仕上がりが期待できますが、工賃が含まれる分、費用は高額になります。

一般的にブレーキキャリパー塗装の相場は、1個あたり1万~3万円程度です。「オーバーホールも一緒にするのか」「ブレーキキャリパー自体の補修は必要か」「クリアー塗装するのか」などの追加要素によっても料金が変わります。

相場よりもさらに高額なケースもありますので、事前に見積もりを取って予算内に塗装が可能か確認しておくと良いでしょう。

DIYと業者依頼だとどちらがおすすめ?

初心者にとって、DIYと専門業者に依頼するのは、どちらが良いのでしょうか。
ここでは、費用、仕上がり、時間の3つを比較します。

費用の比較

費用面で比較すると、DIYの方が費用を抑えられ、おすすめです。

DIYは道具代や塗料代のみで済むので、数千~1万円程度で済みますが、ブレーキキャリパーを取り外す場合、工具代やブレーキフルード代が追加でかかります。

専門業者に依頼する場合は、1個あたり1万~3万円程度なので、両輪作業するなら圧倒的にDIYがお得です。

仕上がりの比較

仕上がりは専門業者に依頼した方が、良い仕上がりを期待できます。専門業者は知識も経験も豊富なので、DIYに比べれば間違いなく上質に仕上げてくれるでしょう。下地処理もしっかりしてくれるので、長期に渡って塗装も維持できます。

しかし、DIYがダメというわけではありません。専門業者に比べれば、仕上がりが劣るかもしれませんが、丁寧に作業すれば、DIYでもキレイに仕上がるので全く問題ありません。

DIY塗装に興味のある方は、自分で作業することを先に検討してみても良いでしょう。

時間の比較

DIYでする場合、作業に半日~1日、乾燥に1日かかるので、週末はバイクが使用できなくなります。さらに、自分で作業するので、自分の時間をDIY塗装に取られることになります。

一方、専門業者に依頼する場合は、自分で作業する時間は一切なくなりますが、長期間バイクを預けなければいけなくなる可能性があります。

予約状況によりますが、1週間~数週間かかる可能性があるので、事前に業者に確認しておきましょう。忙しくて時間の取れない人は専門業者に依頼しても良いでしょう。

もし、自分で作業する余裕がある人は、DIYに挑戦してみる価値は十分にありますので、ぜひ検討してみてください。

まとめ

バイクのブレーキキャリパー塗装は、露出しているので、初心者でもチャレンジしやすいでしょう。
見た目を向上させたり、自分らしさを引き出したりするために役立ちます。

ブレーキキャリパーを取り外せれば、より細かく塗装できます。しかし、ブレーキフルードのエア抜き作業が必要です。自信のない方はそのままの状態で塗装しても構いません。

専門業者に依頼すれば、仕上がりは問題ないかもしれませんが、初心者でも十分対応できる部分です。DIY塗装を検討している方は、正しい塗装手順と塗装の練習をして、ぜひDIY塗装にチャレンジしてみてください。

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