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【模型塗装・DIY好き必見】余った塗料の正しい捨て方|マナーやNG行為も解説

DIYやプラモデル制作で必ずと言ってよいほど直面する問題が、「余った塗料の捨て方」です。

ほんの少し残った水性カラーや使い切れなかった大容量のペンキ缶は、正しく処理をしなければなりません。

面倒だからという理由でそのままゴミとして捨てたり、「水性だから」と排水溝に流す行為は絶対にNGです。

この記事では、模型塗装やDIY初心者が知っておくべき塗料の正しい廃棄方法を、マナーや大量処分の方法と併せて解説します。

目次

1.「正しい塗料の捨て方」が重要な理由
2.捨て方の第1歩は種類の判別
3.【少量・液体塗料】基本の捨て方
4.【大量・ペンキ缶】基本の捨て方
5.【模型塗装向け】廃液と空き瓶の捨て方
6.知っておくべきマナーとNG行為
7.【事業者向け】塗料の捨て方
8.まとめ

「正しい塗料の捨て方」が重要な理由

塗料の捨て方は種類毎に廃棄の方法が異なりますが、いずれの場合も正しく廃棄することが求められます。

例えば水性塗料には顔料・合成樹脂・化学物質が含まれるため、排水溝に流すと環境破壊や水質汚染の原因となります。

さらに塗料は本来乾燥すると固まる機能を持つため、排水管に流し込まれた塗料は管の内部で硬化し逆流や汚臭の原因となるでしょう。

大量に残った塗料をペンキ缶ごとゴミに出した場合は、容器の破裂によって回収作業員が事故に巻き込まれる恐れがあります。

油性塗料やスプレー缶の場合は、揮発した成分に引火するとゴミ収集車が車両火災を引き起こすことがあるため、非常に危険です。

事業の場合は処理が異なる

店舗・工房・内装業者など、事業活動によって出た廃棄塗料を家庭ごみとして処理することは、法律で禁止されています。

そのため事業の場合は、処理の方法が家庭ごみとは異なります。

なお個人事業主の場合も、家庭ごみとして処理した場合は罰則の対象です。

捨て方の第1歩は種類の判別

塗料のタイプは水性タイプ・油性タイプだけでなく、模型で多用されるラッカー系や噴射剤を含むスプレー缶など多種多様です。

これらは引火性の有無やにおいの強さなどが異なるため、処理方法もそれぞれ異なります。

そのため家庭ごみとして出す前にまずは塗料缶のラベルを確認し、どの種類に該当するかを正しく判別することが重要です。

なおラベルの汚れによって種類が判別できない場合は、容器の裏面に記載されている品名や成分から種類を判断することもできます。

例えば「合成樹脂塗料(水系)」とあれば水性、「合成樹脂塗料(溶剤系)」であれば油性です。

さらに「第4類引火性液体」という表記がある場合も、油性タイプになります。

ラッカー系は強い溶剤臭がするため、においで判別することも可能です。

そのほか、品名や成分に「ニトロセルロース」「アクリル樹脂塗料」と記載された場合もラッカー系です。

種類 主な溶剤 特長・用途 捨て方と注意点
水性塗料 匂いが少なく扱いやすいため、DIYの壁塗りや模型の筆塗りに人気
  • 紙または布に吸わせて乾燥させる、または固形剤で固めて可燃ごみへ
  • 少量でも排水溝に流すことは厳禁
油性塗料 ペイント
薄め液
耐久性に優れているため屋外の木材・金属に適しているが、特有の強いにおいがある
  • 紙または布に吸わせて乾燥させる、または固形剤で固めて可燃ごみへ
  • 自然発火の危険があるため、塗料を吸わせた紙または布は水に浸してから捨てる
ラッカー系 ラッカー
薄め液
非常に乾燥が早く塗膜が強固なのが特長で、エアブラシで塗装することが一般的
  • 屋外で完全に乾燥・固化させて方可燃ごみへ
  • 引火性が極めて高いうえに強い刺激臭があるため、処理の場所にも要注意
スプレー缶 ガス 水性・油性・ラッカーなど内容はさまざまだが、いずれも道具不要で均一に塗装できる
  • 中身を完全に使い切りガス抜きをしてから指定のごみ区分へ
  • 中身が残ったままゴミに出すと収取車の火災事故に直結するため、出し切りが鉄則

【少量・液体塗料】基本の捨て方

少量の液体塗料は、「固形化して捨てる」または「乾燥させて捨てる」が鉄則です。

固まった塗料や乾燥した塗料であれば家庭用ごみとして捨てられますが、塗料が液体状のままで捨てることはできません。

固形剤を活用する捨て方

液体の流動性をなくす作業としておすすめなのが、市販の固化剤(残塗料処理剤)を使う方法です。

市販の固形剤の多くは水性・油性兼用タイプのため、塗料の種類に合わせる必要はありません。

しかも粉末状の固化剤を塗料に入れてかき混ぜれば数分で液体がそぼろ状に固まるため、扱いやすいうえに作業時間も大幅に短縮できます。

乾燥させる捨て方

ごく少量の塗料を捨てる場合は、乾燥させる捨て方がおすすめです。

新聞紙や古布に塗料を塗り広げることで塗料を乾燥させ、乾けば新聞紙や古布ごと丸めて可燃ごみとして処分します。

乾燥させる事によってにおいや引火のリスクが抑えられるため、安全かつ手軽に処理する方法といえます。

なお厚塗りすると完全に乾くまでに時間がかかるため、薄く塗り広げて乾かしましょう。

【大量・ペンキ缶】基本の捨て方

大量の塗料の場合、吸収させる方法では膨大なゴミの処理が必要となるため、現実的な廃棄方法とは言えません。

また中身の入ったペンキ缶はそのまま廃棄できないため、大量の塗料や中身の入ったペンキ缶は専用の固形剤で固形化することが基本です。

なお大きな容器(一斗缶など)を一度に複数個処分したい場合は、必ず自治体の回収ルールに沿って捨ててください。

自治体によっては一度に出せる量が指定されていることもあるため、指定がある場合は計画的に処分する必要があります。

  • 自治体による大量処分の具体的ルール事例
自治体 具体的なルール・個数の制限
東京都世田谷区 一度に多量(45L袋で3袋以上)のごみを出す場合は、有料(事前申込制)となる
大阪府大阪市 一度に多量(目安として45Lで4袋以上)に出す場合は、有料の臨時ゴミとして事前申し込みが必要
愛知県名古屋市 一度に多量(10kg以上または5袋以上)になる場合は、有料収集または居が業者への依頼を案内
神奈川県横浜市 燃えないゴミや缶類であっても、一度に大量に出すと収集に支障が出るため、事前に資源循環環境局事務局への相談が必要

効率的に固めて捨てる方法

大量の塗料を効率的に処分するには、固形剤が不可欠です。

ホームセンターなどで市販されている大容量の固形剤があれば、大量の塗料も数分でプラスチック状に固めることができます。

さらに容器の中に固形剤を混ぜ入れるだけで液体が固形に変化するため、液漏れのリスクもなく安全に処理することが可能です。

塗料が固まったペンキ缶を捨てる方法

中身が固まったペンキ缶は、固形物と容器に分けて処分することが重要です。

ガチガチに固まって開かなくなったペンキ缶のふたは、うすめ液をふたのすき間に数適たらし、塗料を柔らかくしてからマイナスドライバーで開けます。

固まった塗料の中身は、ペンキ缶と塗料の間にマイナスドライバーを差し込んで剥がしとります。

取り出した塗料は可燃ごみ(自治体によっては不燃ごみ)として廃棄し、空のペンキ缶は内側を軽くふき取ったのちに資源ごみとして分別処理しましょう。

【模型塗装向け】廃液と空き瓶の捨て方

模型製作で出る廃液や空き瓶には、少量であっても溶剤成分が凝縮されています。

そのため捨て方の基本は、「塗料の液状化をとめ、容器と中身を分けて処分すること」です。

なおラッカー系のような揮発性の高い塗料は引火の危険があるため、火の気がなく十分に換気されてた場所で行いましょう。

筆を洗った水の捨て方

ホビーカラーやアクリジョンなど水性塗料の場合、筆洗いバケツの水を一晩放置すると上澄み液と塗料成分に分離します。

上澄み液は新聞紙や古布で吸収し、そのまま可燃ごみとして処分します。

底に溜まった塗料成分はドロドロの状態になっているため、ティッシュなどで拭き取り可燃ゴミとして処理すれば問題ありません。

なお塗料成分が大量に溜まっている場合は、模型用の水性塗料専用固化材で固めてから捨てると手早く処理ができます。

塗料瓶の捨て方

塗料瓶は、中身を完全に空にしてから廃棄するのが基本です。

塗料が瓶の底に固まってしまった場合は、少量の溶剤を入れて溶かしてから布などに吸収させ、そのまま可燃ごみとして捨てます。

瓶は内側まで完全に乾燥させてから、自治体のルールに従い資源ごみまたは不燃ごみとして出します。

なお塗料瓶のキャップはプラスチック製のため、必ず取り外し分別処理しましょう。

知っておくべきマナーとNG行為

塗料には強烈なにおいや環境破壊につながる成分などが含まれるため、近隣トラブルや法令違反を避けるためのマナーがあります。

やってはいけないNG行為

塗料は水性・油性を問わず、排水溝やトイレへ投棄してはいけません。

投棄すると塗料は配管内で固着し、詰まりや水質汚染を引き起こします。

また液体状でゴミに出すことも、塗料の捨て方としてNGな行為です。

山林や空地などの土に塗料を流し込むと、有害成分が土壌汚染を引き起こし動植物に深刻なダメージを与えます。

さらにこうした行為は不法投棄として、厳しく罰せられる対象となります。

共同住宅でのマナー

共同住宅では、ベランダでの処理作業で起こりがちなにおいトラブルに要注意です。

特にベランダで溶剤を乾燥させる際は、風向きなどによってにおいが近隣の洗濯物に移る可能性があります。

また共用ゴミ置き場では、液漏れやにおいを起こさないよう、新聞紙などで二重につつむなど徹底した対策を施したうえで搬出するのが最低限のマナーです。

【事業者向け】塗料の捨て方

事業活動として塗料を処分する際には、産業廃棄物として取り扱わなければなりません。

これは排出事業者責任が適用されるためで、事業者には排出したゴミが最終的に処分されるまで責任を持つ義務があります。

そのため許可を持つ専門業者へ委託し、処理工程の追跡に使う管理表(マニフェスト)の発行が必要です。

なお廃棄物処理法に違反した場合、厳しい罰則が科せられます。

不法投棄・不適切な委託(無許可業者への依頼) 5年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金(またはその両方)が科せられる可能性がある
法人に対する罰則(両罰規定) 実行した従業員だけでなく法人に対しても、最大3億円以下の罰金が科される
管理表(マニフェスト)の不備 産業廃棄物の管理表を正しく交付・保管しなかった場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金となる

処理の手順

廃棄する塗料は「廃油(油性塗料)」「廃アルカリ(水性塗料)」「廃プラスチック類(固形)」などに分類し、それぞれの量を計測します。

その後都道府県の許可を持つ産業廃棄物処理業者へ見積もりを依頼し、内容を確認後委託契約を締結します。

回収時に事業者は管理票(マニフェスト)を発行し、委託業者が適切に運搬・処分したかの確認が必要です。

処分が完了すれば委託業者から管理票の控えが戻りますが、管理票は5年間の保存義務があるため厳重に保管してください。

委託業者の選び方

業者を選ぶ際には、産業廃棄物収集運搬業および処分業の許可証をもっているか確認が必要です。

塗料は品目が多岐にわたるため、事業者の排出したい塗料の種類(廃油、廃アルカリなど)が許可範囲に含まれている必要があります。

不当に安すぎる業者は不法投棄のリスクがあるため、避けるべきでしょう。

なお管理票は実務上、委託業者が用意をすることが多いですが、内容に不備があった場合の責任は排出事業者が負わなければなりません。

そのため管理票発行を徹底している委託事業者を選ぶことも、選ぶ際の重要なポイントです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、模型塗装やDIY初心者が知っておくべき塗料の正しい廃棄方法を、マナーや大量処分の方法と併せて解説してきました。

DIYや模型製作など趣味を楽しむためには、塗装の技術だけでなく塗料の処理マナーを守ることも重要です。

特に塗料は、引火の危険やにおいによる近隣トラブルのリスクもあります。

さらに家庭ごみの分別方法は自治体によって異なるため、お住いの自治体のルールを確認することも重要です。

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