
3コートパールの塗り方とは?|2コートとの違いは?
世代を問わず人気の高いホワイトカラーでは、パール塗料の塗装が重要になります。
そんなパール塗料の塗り方として主流となっているのが3コートパール塗装で、個性的なカラーにこだわりたい人に人気です。
そこで、この記事パール系のホワイトカラーで人気の、3コートパール塗装の塗り方に注目。3コートパール塗装のメリット・デメリットや、2コート塗装との違いなども解説します。
目次
1.高級感が人気!パールホワイトの魅力とは?
2.人気メーカーの主なパールホワイト色
3.3コートパールとは
4.3コートパールと2コートパールとの違い
5.3コートパールの塗り方
6.3コートパールの塗り方のコツ
7.まとめ
高級感が人気!パールホワイトの魅力とは?

車選びのポイントはさまざまですが、愛車の印象を決定づける色選びは非常に重要です。
色の種類は豊富にありますが、中でも圧倒的な人気を誇るのがホワイトカラーです。
ホワイトカラーはシーンを選ばず使えるため、ホワイト系だけでも種類は豊富にあります。
特にホワイトパール塗料は人気が高く、幅広い世代に支持されています。
ホワイトパール塗料は深みのある光沢が特徴で、人気メーカーでは独自のホワイトパールカラーを展開するほどです。
人気メーカーの主なパールホワイト色

パールホワイト塗料は、パール粒子を含んだホワイト塗料もしくはベースのホワイトの上からパール粒子を塗装していることです。
近年注目されているマイカもパール塗料の一種で、光の当たる向きや加減によって複雑な輝き方をします。
そのため個性の主張が難しいホワイトも、パールホワイト塗料にすることで高級感のある個性的なホワイトになります。
メーカーによってカラーの名称は異なりますが、独特な光沢と深みのあるホワイト系ボディカラーを、総称して「パールホワイト」といいます。
トヨタ/プラチナホワイトパールマイカ
トヨタ・プラチナホワイトパールマイカは、トヨタを代表するボディカラーです。塗料に天然雲母を配合しており、多重構造(ソリッドカラーにパール層を重ねる)塗装を施しています。プラチナホワイトパールマイカは若干グレーがかっているため、シックな印象の仕上がりが特徴的です。
トヨタ/ホワイトパールクリスタルシャイン
トヨタ・ホワイトパールクリスタルシャインは、マイカが配合された塗料でパール加工を施しているのが特徴です。
トヨタでは数多くのホワイトカラーがありますが、その中でも白色度が最も高いため、透明感のあるホワイトが色味の特徴に挙げられます。非常に明るいホワイトのため、一般的なホワイトカラーと比較すると汚れが目立ちにくい特徴があります。
3コートパールカラーのため、有料色に指定されています。そのため塗装の修理を行う際は、費用が高くなる可能性がある点に注意が必要です。
日産/プリズムホワイト
日産・プリズムホワイトは、わずかに青みがかったパール系のホワイトカラーです。RZ34などで採用されており、日産純正のパールホワイトカラーとして展開されていました。
現在はラインナップから外れていますが、爽やかな印象が特徴のホワイトとして人気がありました。なお現在は、日産・ブリリアントホワイトパールへと変更されています。
日産/ブリリアントホワイトパール
日産・ブリリアントホワイトパールは、プリズムホワイトの変更として展開されているパールホワイトカラーです。
パール粒子を配合した塗料を使用しているため、光の当たる角度で見たときの印象が変わるのが特徴です。わずかに黄色がかった暖色系のホワイトカラーで、高級感のある輝きがあります。重厚なボディタイプとの相性がよく、日産を代表するGT‐Rでも人気のカラーです。
3コートパールとは
さまざまなホワイトパールカラーがありますが、3コートパールホワイトの場合は工程が多いため、多くのメーカーが有料色として展開しています。

3コートパールは、ボディ(鉄)に下地塗装・カラー塗装・パール塗装の順に塗布し、最後にクリヤーを吹き付ける塗装法です。
車の塗装構造は、「①下塗り②中塗り③上塗り④クリヤー」の4層が一般的です。なお、3コートパールは中塗りをさらに3工程で細分化したもので、通常の塗装工程よりも手間・コストがかかります。そのため有料色にて展開するのが一般的です。
スノボーでホワイトパール塗装した際の工程がHP上でアップされています。
是非参考にしていただければと思います。
3コートパールのメリット
3コートパールは、ボディのベースカラーにパール粒子を配合したパール塗料の層を重ねます。
パール粒子は光の当たり方によって反射の角度が変化するため、奥行きのある独特な光沢感を表現できるのが最大の特徴です。
パール層との組み合わせによって個性的な色味を表現できる点も、3コートパールのメリットといえるでしょう。
また3コートパールは、パール層の上からクリヤー層を重ねます。そのためクリヤー層によって塗装面が保護されるため、耐久性が上がります。
さらにクリヤー層によってベースカラーが保護され、色褪せしにくく長期間美しい色が維持できる点もメリットです。
3コートパールのデメリット
3コートパールカラーは塗装工程が複雑なため、市販のスプレー塗料による補修はムラになりやすいです。そのためDIY補修には適していません。
また、ソリッドカラーと比較すると、傷や汚れが目立ちやすい点もデメリットに挙げられます。白飛びと呼ばれる現象が起こりやすい点も、デメリットとして理解しておきたい点です。
白飛びが発生する外的要因はいくつかありますが、パール層に含まれるパール粒子の反射が強くなりすぎると白飛び現象が起こります。
白飛びは缶スプレーでの修復時に起こりやすいため、DIY補修はお勧めできません。そのため、修繕費用の負担が大きい点も、デメリットといえるでしょう。
3コートパールと2コートパールとの違い

3コートパールの塗装層は3層(下地・カラー・パール)で、3層(下地・カラー)の2コートパールより1層多いです。いずれもパールホワイトカラーに使うことができますが、パール粒子の輝き方に違いがあります。
2コートパールの場合、パール粒子は斜め45度の角度で見えたときに真珠のような輝きとして現れるのが特徴です。
3コートパールはカラー層とパール層が分かれているため、パール粒子の沈みが起こりにくく、深みのある光沢に仕上げることができます。
さらに、塗装膜を増やすことによって理想の光沢や色が作れるので、カスタマイズにこだわりたい人は3コートパールがおすすめです。
3コートパールの塗り方

高級感のある輝きが魅力のパール系カラーは、3コートパールで作り出すことができます。また、塗装数を変えることによって光沢感を調節することができるため、個性を重視したい人にはおすすめです。
しかし高度な技術が必要な塗装法のため、塗り方にはポイントがあります。
①下地作り
3コートパールにおいて気を付けるべき最初のポイントは、下地作りです。塗料をムラなく均一にのせるためには、車体表面の汚れ・傷・へこみを取り除く必要があります。
汚れは表面のほこりだけでなく、付着した油分の除去も必要です。傷やへこみは、サンドペーパーなどで表面を平滑にします。
これらの下地作りは光の当たり方に影響が出るため、美しく仕上げるための重要なポイントになります。
②塗布
塗布作業でのポイントは、ムラなく均一に塗ることに尽きるといえるでしょう。まずスプレーガンで塗る際には、距離と速度に注意が必要です。
塗布面とスプレーガンの距離が近い方が細かな粒子になりますが、近すぎると垂れが起きます。垂れはムラの原因のため、注意が必要です
反対に距離が遠すぎると、塗料が表面に付着する前に渇いてしまいます。そのため離れすぎも、ムラの原因となります。吹き付ける速度を一定にすることも、ムラをなくすポイントです。
さらに、厚塗りにならないように注意することも、重要になります。一度に仕上げるのではなく、薄い膜を重ねるように塗布することで均一性が保てます。
また、重ねて塗料を塗る場合、フラッシュオフタイムに注意することも重要です。フラッシュオフタイムは重ね塗りの際に重要となるポイントで、塗装と塗装の間に置く乾燥時間のことを指します。
このフラッシュオフタイムも、仕上がりへの影響が大きいポイントです。フラッシュオフタイムが短すぎると、クリヤー塗装を施してもツヤが引けて見えてしまいます。クリヤー塗装後に戻りムラが起こる原因にもなるため、適切なフラッシュオフタイムを心がけましょう。
③仕上げ
仕上げの工程には、磨き作業とコーティングがあります。磨き作業では、細かなコンパウンドで磨きながら塗膜にできた凹凸を取り除いていきます。
ただし磨きすぎると塗膜が削れてしまうため、力の入れ具合や使用する道具の選択には注意が必要です。磨き作業後は、専用ワックスなどを使って表面をコーティングしましょう。
コーティングによって塗装面が保護されますし、光沢もさらに増すようになります。
3コートパールの塗り方のコツ

3コートパールは技術的に難しいですが、塗り方のコツを意識することによって手直しの手間を省くことができます。
ぼかし作業
ぼかし作業(ぼかし処理)は、パールホワイト系の部分塗装ではよく使われる技術です。
ぼかし作業を行うことによって色ムラや白飛びが目立ちにくくなり、部分塗装を施した部分との境界が視覚的に見えなくなります。
しかしそのためには、スプレーガンの口径や吹き付ける際の距離などのパラメータを正確に守るようにしましょう。
パラメータのズレは光の反射に影響を及ぼすため、仕上がりに直結します。それだけにぼかし作業は、高度な技術と正確さが求められます。ただし、ぼかし作業にも限界があるのが実情です。
例えば、広い面積の部分塗装の場合は、ぼかす範囲が狭くなることで不自然なグラデーションに見えることがあります。
また、修繕前の塗膜が紫外線の影響などで変色している場合も、注意が必要です。修繕前の塗膜がすでに変色していると、ぼかし作業を行っても色が合わず不自然な仕上がりになります。
白飛び対策
パールホワイト系では、白飛び(強く反射しすぎて白く見える現象)が起こりやすいです。白飛びはパール層を適切な厚みにすることで、起こりにくくなります。
スプレー缶によるDIY修繕では層の厚みを調節することが難しいため、白飛びのような現象が起こりやすいです。
なおクリヤー層が厚すぎた場合も、白飛びが起こることがあります。これは、層の内部で光の乱反射が起こってしまうことが原因で、べた塗りのような透明感のない色に見えてしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事パール系のホワイトカラーで人気の、3コートパール塗装の塗り方に注目。3コートパール塗装のメリット・デメリットや、2コート塗装との違いなども解説してきます。
3コートパールの塗り方は、高い技術と塗装に適した環境の準備が求められます。
そのため、塗り直しや部分塗装を行う場合は、プロの技術者がいるディーラーまたは板金塗装工場の利用がおすすめです。
なおディーラーと板金塗装工場では、再現精度に違いがあります。純正塗料を使用するディーラーでは新車基準を前提に調色しますが、板金塗装工場では実車に遭った調色を重視します。
そのため新車時と同じ色の仕上がりを求めるならディーラー、現状の色に最も適切な色で仕上げるなら板金塗装工場がおすすめです。
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