
車の傷消しにコンパウンドが有効?種類や選び方、注意点を解説!
車に傷がついてしまい、「自分で傷を消したい…」、「修理に出さずに安く済ませたい…」とお考えの方はいませんか?
修理に出しに行くほどではないけど、自分で傷を手軽に直せたら嬉しいですよね。
この記事では、車の傷消しに有効な「コンパウンド」というアイテムについて紹介します。コンパウンドを使ったことがない方に向けて、どんな傷に有効なのかや選び方、使用時に注意すべき点についてまとめています。
また、傷消しが上手くいかなかった場合の対処法や今後のための予防法も紹介しているので最後まで読んで参考にしてください。
目次
1.車の傷消しに使うコンパウンドとは?
2.コンパウンドにも種類がある
3.自分の車、傷に合ったコンパウンドはどれ?
4.コンパウンドを使用する際の注意点
5.コンパウンドで車の傷が治らない場合の対処法
6.今後のための予防法
7.まとめ
車の傷消しに使うコンパウンドとは?

車の傷消しを行うためのアイテムは様々なものがありますが、その中でコンパウンドは手軽に傷消しができるアイテムとしてよく知られています。
ですが、コンパウンドを使用しても消せる傷、消せない傷があります。コンパウンドについて仕組みを確認したのちに一緒に確認をしていきましょう。
コンパウンドってなに?
コンパウンドとは、塗装面の傷やくすみを磨いて除去するための研磨剤のことです。つまり、車の表面についた傷をコンパウンドで磨くことで傷とその周りがなめらかに整えられ傷を目立たなくしている仕組みとなっています。
コンパウンドで消せる傷
車には塗装が施されていますが、その塗装は一般的に4層構造で塗装されています。下から順に、「プライマー層」「サフェーサー層」「カラーベース層」「クリア層」です。そして、コンパウンドで対処可能な傷は、最後に塗装される「クリア層」の部分についた浅めの傷までと言われています。以下に、消せる傷をまとめました。
・なにかが擦れて表面が白くなっている擦り傷
・爪や鍵などでついた浅いひっかき傷
・洗車の際についてしまった細かい傷
コンパウンドで消せない傷や失敗例
消せない傷は以下の通りだと考えられています。
・表面に触れた際に凹凸を感じる傷
・下地が見えるくらいに塗装が剥がれている傷
これらの傷は、先ほど述べたクリア層よりも深く傷がついていることを意味しています。この場合、コンパウンドを使用しても傷は消せません。別のアイテムと併用する必要があったり、板金修理が必要だったりします。
はじめにコンパウンドを使用して修復可能な傷なのか見極めることは非常に大切なことです。さらに、せっかくコンパウンドで治せる傷であっても、コンパウンドの選び方を間違えると傷消し作業が失敗に終わることもあります。これから種類や選び方を一緒に確認をしていきましょう。
コンパウンドにも種類がある

コンパウンドを購入しようとすると、形状や成分、粒子の粗さによって異なる様々なコンパウンドがあることに気が付きます。傷や状況に合ったコンパウンドを購入するためにもまずは、種類やタイプを把握していきましょう。
液状タイプとペーストタイプ
コンパウンドには液状タイプ、ペーストタイプと2種類のタイプに分かれています。
・液状タイプ
粘り気が低いのでムラなく広い面積を簡単に磨くことができますが、すぐに乾燥しますので素早い作業が求められます。
・ペーストタイプ
粘り気が高いので側面や下部分を磨くのに長けていますが、広がりにくいので磨きムラができてしまうという特徴があります。
水性か油性
コンパウンドには成分が、水性のものと油性のものがあります。
・水性のコンパウンド
研磨力が高いため、磨くペースが早まるので効率よく作業が可能ですが、乾燥しやすいので磨き残しが目立ちやすく、研磨カスが出やすいと言われています。
・油性のコンパウンド
研磨力が水性程高くないので、磨きすぎのリスクを抑えることができます。また、磨き残しがあっても傷に油分が埋まるので、多少の磨き残しは目立ちにくいですが、ボディについたコンパウンドが落ちにくい特徴があります。
粒子の粗さ
コンパウンドによって粒子の粗さが異なります。メーカーによって呼び方が異なる場合がありますが、粗さの段階は粗い順に、「粗目」「中目」「細目」「極細目」「超微粒子」とあります。
浅い傷を消す場合は、粗目のコンパウンドを使用すると余計に車を傷つけてしまう可能性がありますので、中目か細目のコンパウンドを使用して仕上げに極細目、超微粒子と使用すると仕上がりがよりなめらかになります。
自分の車、傷に合ったコンパウンドはどれ?

コンパウンドにも様々な種類があることがわかりました。実際に購入、入手する際に、どの種類のコンパウンドを選ぶべきか悩むかと思いますので、条件別に紹介します。傷や状況に合わせたコンパウンドを選ぶ参考にして、ホームセンターやネットで探してみてください。
浅い傷の場合
ひっかき傷や擦れ傷で傷が浅い場合は、粒子が細かい細目や極細目で充分に消すことが可能です。どの程度の浅い傷か判断に悩む際には、細かい粒子のコンパウンドから使用して、傷消しが可能か確認していきます。
作業時間を最小限にしたい
早く作業を終わらせたい方には、研磨力の高い粗目でかつ水性のコンパウンドを選択すると良いです。研磨力が高ければ、傷をなめらかにする作業を短縮することができます。
しかし、コンパウンドの扱いに不慣れな方は削りすぎに注意したいところです。初めて使う方や扱い慣れていない方は、油性のコンパウンドを使うとリスクを抑えられるかもしれません。
艶を出したい
傷消しをしつつ、艶を出して仕上げたい方は、中目のコンパウンドだけでなく極細目や超微粒子のコンパウンドと複数のコンパウンドを用意してください。細かい粒子のコンパウンドから順に作業をすることで傷を深く削ってしまうリスクを最小限に抑えることができ、最後には艶を出すことが可能になります。
車の色に合わせる
黒や紺などの濃い色の車は、傷が目立ちやすいので仕上げを最後まで慎重に行った方が良いとされています。そのため、超微粒子のコンパウンドを使用することが推奨されています。
一方で、白やシルバーなどの淡色の車は多少粗いコンパウンドを使用しても傷は目立ちにくいので、傷のレベルに合わせて様々なコンパウンドを使い分けることが可能です。
コンパウンドを使用する際の注意点

コンパウンドを傷や状況に合わせて選べたでしょうか。コンパウンドを入手できましたらいよいよ作業に移ります。適切なコンパウンド選びができたものの、傷消し作業でかえって車が傷ついてしまうトラブルが起こらないよう、以下の注意点を確認してください。
コンパウンドは塗装部にのみ使う
タイヤやフェンダーなどのゴムやプラスチック部分にコンパウンドがつかないように対策をしましょう。塗装部以外についてしまうと、除去が難しく性質が変化してしまう恐れがあります。傷の近くにそれらの部分がありましたら、養生作業を怠らずに行うことをおすすめします。
また、傷が簡単に消えないからといって塗装部を無理に磨かないでください。クリア層よりも深く削れてしまうと別のアイテムを用いて作業することになり、修復が難しくなってしまいます。優しく傷を消すイメージで使用してください。
洗車作業を丁寧に行う
コンパウンドを使用する前にたっぷりの水で丁寧に洗車をしてください。洗車を行うことで、消すべき傷を認識しやすくなり的確に作業することができます。それだけでなく、傷の周りに付着している汚れや砂・ホコリにより作業中さらに傷を増やす事態を防げます。洗車後は、汚れ残りがないか確認を徹底しましょう。
日差しを避けて作業を行う
コンパウンドを使用する際は、日差しを避けた屋内や日陰で作業を行ってください。直射日光のもと作業を続けると、車の表面が熱くなります。熱くなると塗装が柔らかくなってしまい、過剰に表面が削れてしまうリスクが高まります。屋内や日陰での作業が難しい場合は、曇りの日に作業を行うことがおすすめです。
コンパウンドで車の傷が治らない場合の対処法

コンパウンドでは消えない傷は、ダメージが深く広範囲に及んでいることを意味します。放置しては、錆になりやすく状態をさらに悪化させてしまう原因になります。迅速に、傷の対処をしなければなりません。自分だけで対処しようとせず、プロの業者に相談することを視野に入れましょう。依頼、相談できる業者を以下にまとめます。
・カー用品店
・板金塗装業者
・ディーラー
・ガソリンスタンド
カー用品店やガソリンスタンドは、店舗によって対応していないこともあるので注意してください。リサーチを充分に行い、施工実績や内容、費用など自分の状況に合わせて、信頼のできる業者に依頼をしてみてください。
今後のための予防法

今後、同じような傷がつかないようにするための予防策があります。それは定期的にコーティングを施すことです。コーティングは、車の表面を保護し、傷や汚れが生じてしまうことを抑える効果があるだけでなく、塗装の酸化や退色も防げます。
自宅でワックスをかけるだけでも簡単に対策できますし、ガソリンスタンドやカー用品店などの専門業者で特殊な加工剤を使った本格的なコーティングを依頼することも可能です。日ごろからコーティングを行うことで、傷の予防になり、結果的に修理にかかるコストや手間の削減にも繋がります。
車の外観を美しく保つためにも、コーティングは日常的に取り入れることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、車の傷消しに有効な「コンパウンド」というアイテムについて紹介します。コンパウンドを使ったことがない方に向けて、どんな傷に有効なのかや選び方、使用時に注意すべき点についてまとめてきました。
コンパウンドとは、浅いひっかき傷や擦り傷を消すために有効なアイテムです。塗装の表面を磨くことで傷をなめらかにし目立たせなくさせます。
自宅でも傷消しができる手軽で魅力的なアイテムですが、傷の状態や状況にあわせた種類を選択し、適切な使用方法を守ることで失敗を防ぐことができます。また、対処しきれない場合でも、消えない傷だと迅速に判断をして業者に相談、依頼して無理な作業をしないことも大切です。
この記事を参考に正しくコンパウンドを使用し、愛車の見た目を美しく保ち、充実したカーライフにしてください。
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