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【傷・箇所・車種別】板金塗装の費用相場|安く抑えるコツと店の選び方

愛車に傷やへこみができてしまったとき、頭をよぎるのは修理費用の不安ではないでしょうか。

ネットを開くと数千円で済んだという話から数十万円かかったという話までさまざまなので、「自分のケースがいくらになるのか見当がつかない」ということはよくあります。

この記事では、さまざまな視点から板金塗装費用の相場を紹介し、損をしない適正価格で賢く修理を依頼するためのヒントを解説していきます。

目次

1.【傷の大きさ別】板金塗装の費用相場
2.【修理箇所別】板金塗装の費用相場
3.【車種・ボディタイプ別】板金塗装の費用相場
4.費用が変動する3つの隠れた要因
5.ディーラー・板金工場・カー用品点の違い
6.板金塗装の修理費用を極限まで抑えるコツ
7.まとめ

【傷の大きさ別】板金塗装の費用相場

傷・へこみの状態 費用の目安 修理内容の傾向
ひっかき傷・線傷(浅い傷・10cm以内の傷) 約5000~2万円 磨き、または部分的な塗装のみ
手のひらサイズ(20センチ以内の傷・へこみ) 約3万~5万円 軽微な板金修理+塗装
大きな傷・激しいへこみ(20cm以上~大破) 約5万~10万円 本格的な板金、またはパーツ交換

ひっかき傷・線傷の場合

爪が引っ掛からない程度の浅い傷や飛び石による小さな傷の場合は、ボディーの地肌までダメージが達していないことがほとんどです。

この場合は、本格的な板金(たたいて変形を直す作業)は必要ありません。

コンパウンドによる研磨作業や、表面のクリア層あるいはカラー層のみの部分塗装で修復できるので、費用は5000~2万円程度と非常にリーズナブルです。

手のひらサイズ(20cm以内)のへこみ・キズの場合

「縁石に擦ってへこんだ」「ドアパンチを食らってえくぼのような凹みができた」というケースなど、目安として20cm以内のトラブルがこれに該当します。

この段階のへこみや傷は、板金作業の後に表面をパテで盛って平らにし、周囲の色と馴染ませる本格的な塗装が必要です。

作業工程は軽微な傷・へこみと比べて一気に増えるため、費用相場も3万~5万円前後となります。

20cmを超える大きな傷・激しいへこみの場合

前後にかけて長く引きずった擦り傷や大破してしまった場合は、職人が手作業で修復するにしても非常に多くの時間を要します。

特に20cmを大きく超える場合は、板金修理よりもパーツ交換の方が工賃を合わせても安く、仕上がりも早い場合があります。

このようなケースでは修理費用にパーツ代が別途加算されるため、安くても5万円、激しい損傷の場合は10万円以上となるケースもあるなど相場は高額です。

【修理箇所別】板金塗装の費用相場

修理箇所 費用の目安(20センチ以内の傷・へこみ) 特長と費用が変動する理由
バンパー(前・後) 約2.5万~4.5万円 樹脂製のため作業がしやすく、比較的安価
ドア・フェンダー 約4万~7万円 隣接パーツとの色合わせの手間が発生
ボンネット・ルーフ 約5万~9万円以上 面積が広く光の反射で誤魔化しが利かないため、高度な技術が必要
バックドア・トランク 約4.5万~8万円 ガラスや配線の脱着に時間がかかり、工賃が高額になりやすい

バンパー

ボディのトラブルで最も起こりやすく、修理の依頼が多いのが、フロントおよびリアのバンパーです。

現行車のバンパーのほとんどがプラスチック樹脂でできているため、サビの心配はありません。

さらにパーツの脱着も他のパーツと比べて比較的容易なことから、その他の金属パーツと比べて基本料金が安く設定されていることがほとんどです。

ただしバンパー内部に自動ブレーキ用の超音波センサーやレーダーが埋め込まれている場合は、これらの交換やエーミング作業(再設定)の費用が加算されることがあります。

ドア・フェンダー

ドアやフェンダーは金属素材なため、高度な板金技術が必要です。

さらに側面に配されているドアやフェンダーは目立つため、部分塗装では修復した部分だけ色が浮いて見えてしまうことがあります。

そのためドア・フェンダーでは、隣接するパーツまで塗装して色を合わせる、非常に高度なグラデーション作業(ぼかし塗装)が必須です。

ボンネット・ルーフ

ボンネットやルーフは水平を向いているため、太陽の光が真正面からあたり、わずかな歪み・塗装ムラが人の目に最も映りやすいです。

そのため、非常に高い技術と広い塗装スペースが必要になります。ルーフの作業は足場を組んで作業することもあるため、工賃は他のパーツよりも高額になりやすいです。

バックドア(ハッチドック)・トランク

バックドアやトランクはリアガラスが一体になっていたり、ナンバー灯・バックカメラの配線などが複雑に通っているため、修理前の分解と修理後の組み立てに手間がかかるのが特長です。

手間がかかる作業は工賃が高額になるため、構造が複雑なバックドアやトランクの費用相場はサイドのフェンダーなどと同等、またはそれ以上になるケースがあります。

【車種・ボディタイプ別】板金塗装の費用相場

車種・ボディタイプ 費用の目安(ドア1枚の軽微な修理が対象) 費用が変動する主な理由
軽自動車・コンパクトカー 約3万~4.5万円 塗装面積が狭く、国産パーツも安価
ミニバン・SUV・大型セダン 約4.5万~6.5万円 面積が広く、作業の足場が必要な場合もある
高級車・輸入車 約7万~12万円以上 特殊塗料、アルミ素材、センサーの再設定費用が別途加算されることが多い

軽自動車・コンパクトカー

国内での流通量が最も多い軽自動車やコンパクトカーは、板金塗装の費用が最も安く抑えられるのが特長です。

各パーツの面積が小さいため、使用する塗料やパテの量が少なく済むのが費用を抑えられる理由に挙げられます。

パーツ交換が必要な場合も、新品・中古品ともに部品流通数が非常に多いため、仕入れコストが低く全体の修理費用も抑えられます。

ミニバン・SUV・大型セダン

ミニバン・SUV・大型セダンは物理的にパネル1枚の面積が広いうえに、隣接するパーツの色合わせの範囲も広いため、費用相場は軽自動車の約1.5倍です。

ルーフやスライドドア上部の作業で専用の足場を組まなければならない場合は、作業工賃が費用に加算されるため、全高の高いミニバンやSUVは特に高額になりやすいです。

高級車・輸入車

高級車・輸入車は最も費用が高額になりますが、これらは「アルミ素材」「特殊塗料」「再設定費用」が関係します。

高級車・輸入車には軽量化のために、アルミ素材(アルミ合金やカーボン)が多用されています。

アルミ素材は従来の鉄素材のようにたたいて直すことが非常に難しく、高度な特殊技術や専用工具などが求められるため、一般的に費用は高額です。

高級車特有の深みのある輝きを出すには、多コート塗装や特殊なクリア塗料が必要なため、高額な材料費や工賃が費用に加算されます。

さらに高級車・輸入車は先進安全装置が複雑で、パーツの脱着時にはこれらの装置を再設定するエーミング作業が欠かせません。

エーミング作業はミリ単位での再設定が不可欠なため、高度な技術に対する工賃(技術料)が別途加算されます。

費用が変動する3つの隠れた要因

「ネットの相場表から店舗を選んで来店したが、実際の見積額は相場表よりも高かった」というケースは、決して稀なことではありません。

なぜなら相場表と実際の見積額が異なる理由には、外見だけでは判断できない要素が複雑に絡み合っているからです。

そのため、正しく見積書を読み解くためには、板金塗装費用が変動する理由を理解しておく必要があります。

要因①|ボディのカラー

人気のメタリックカラーやパールカラーは、光の反射を均一にするために、ベース層・メタリック層またはパール層・クリア層による3コート塗装が必須です。

3コート塗装は一般的なソリッド塗装と比べて工程数が多いですし、乾燥時間も倍以上かかります。

そのため工程数が多いカラーの場合は、ソリッド塗装よりも工賃が1万~2万円変動するのが一般的です。

要因②|内部パーツの破損

表面から見える傷やへこみは小さくても、衝撃によってフレームやバンパーの裏側にある補強材などが歪んでいるケースがあります。

この状態のままでは車の直進安定性が失われたり、安全性が著しく低下して危険です。

そのため修理が不可欠ですが、その費用も板金塗装費用に加算されるため、内部のフレーム修正やパーツ交換が必要になった場合は見積もり金額が一気に跳ね上がります。

要因③|パーツ交換と板金の違い

傷ついた部分を職人が叩き戻して修復する「板金」では、職人の技術料が費用に加算されます。

これに対して職人による手作業での修復が不可能と判断された場合、または交換した方が短時間で修復できる場合の費用は「パーツ代金+脱着工賃」です。

しかし交換するパーツ代によって数万~十数万円の変動があるため、「板金」「パーツ交換」だけでなく、「パーツの種類(新品パーツor中古パーツ)」でも金額には大きな違いがあります。

ディーラー・板金工場・カー用品店の違い

依頼する店舗のジャンルで板金塗装の費用相場は異なりますが、費用だけでなく内容にも違いがあるため、違いを理解したうえで依頼先を選ぶのがおすすめです。

【ディーラー】安心感はあるが費用は高額

ディーラーは純正パーツの使用や手厚い保証など、自動車ブランドならではの絶対的な安心感が魅力です。

しかし自社工場を持たず修理を外部へ委託するケースが多いため、費用には中間マージンが加算されます。

【自動車板金塗装工場】コスパ最強で仕上がりが良い

自社工場にて職人が直接作業に当たるため、中間マージンは一切かかりません。高度な板金技術によって直すことで、パーツの交換を極力避けます。

交換の場合も予算に応じて中古パーツを活用するなど、費用を極限まで抑えられます。

さらに多種多様な車種を修理してきた経験があるため、仕上がりの美しさに関しても評価は高いです。

【カー用品店・ガソリンスタンド】クイック板金が中心

店舗数が多く気軽に立ち寄れる利便性が強みであるカー用品店・ガソリンスタンドですが、ほとんどが数時間で終わるクイック板金のみです。

軽微な擦り傷の補修であれば安くて短時間で終わるため非常にお得ですが、広範囲の傷・へこみや特殊な塗装には対応できないケースが多いです。

板金塗装の修理費用を極限まで抑えるコツ

板金塗装の修理費用は、依頼の仕方や決済方法の選び方次第で、自己負担額を大幅に引き下げることが可能です。

複数店舗への相談or1店舗で複数の修理プランを出してもらう

費用を抑える基本は、複数の見積もりを取って比較検討することです。

まずはディーラーと板金塗装専門店など、ジャンルの異なる複数の店舗で見積もりを出してもらいましょう。

板金塗装といっても中間マージンの有無やパーツ交換に対するスタンスは業者によって異なるため、見積もりの段階で数万円以上の差が出ることはよくあります。

店舗に対して見積もりを出してもらう際も、事前に予算を抑えたいと伝えることが重要です。

パーツを交換する際も優良な工場であれば、再生部品や中古パーツで交換するプランや、パーツ交換をせずに板金技術で直すプランなど、複数の選択肢を提示してくれるでしょう。

車両保険は免責金額と等級ダウンを計算してから決める

車両保険を使用すると、翌年からのノンフリート等級が下がるだけでなく、事故有係数の適用により数年に渡って自動車保険料が跳ね上がります。

そのため小さな傷の修理で安易に車両保険を使用するのは、トータルで大損するという点に注目してください。

例えば免責金額(自己負担額)を5万円で設定している場合は、10万円の修理でも5万円は自腹となります。

他にも等級が下がることによる今後3年間の保険料値上がり総額が「今回依頼する実際の修理費用」を上回る場合は、自費で直した方が結果として安くなります。

あくまでも判断の目安ですが、板金修理費用が10万~15万円以下の中小規模な傷であれば、「板金専門店」へ「自費」で「直接依頼する」とほとんどのケースで費用が抑えられます。

まとめ|

いかがでしたでしょうか?
この記事では、さまざまな視点から板金塗装費用の相場を紹介し、損をしない適正価格で賢く修理を依頼するためのヒントを解説してきました。

板金塗装の費用相場は、傷の大きさ・箇所・車種によって目安があるものの、最終的な金額は「どこにどうやって直してもらうか」によって違います。

安心感のあるディーラーにすべて任せるのも一つの方法ですが、一律で高額になりやすいデメリットはあります。

その点中間マージンを排除し高度な職人技術で臨機応変に予算を抑えられる板金塗装専門店は、適正価格で美しく蘇らせる方法としておすすめです。

ただしあくまでもネットの相場は目安であり、実際の修理費用が相場と異なることはよくあります。

まずはオンライン見積もりや画像を送っての概算相談などを活用し、予算や要望を柔軟にきいてくれるプロを探すことから始めてみましょう。

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