
ラメスプレー塗装に挑戦!缶スプレーでプロ級の輝きを出す方法
「ラメ塗装って、やってみたいけど…正直うまくいく気がしない。」こんなふうに感じたこと、ありませんか?
とくに缶スプレーでの塗装となると、ラメがムラになりそうとか、
乾燥がうまくいかなかったら…なんて不安も出てきますよね。
しかし実際は、ポイントを押さえて準備すれば、
市販の缶スプレーでも、驚くほどキレイにラメ塗装ができます。
この記事では、初心者でも缶スプレーでプロ級の輝きを出せる方法を、失敗しない手順とともに紹介していきます。
読み終わるころには、きっと「やってみたい!」に変わってるはずです。
目次
1.ラメ塗装を缶スプレーで始める前に知っておきたい基礎知識
1-1:缶スプレーによるラメ塗装の特徴と向き不向
1-2:ラメ塗装の基本構造と仕上がりの仕組み
2.缶スプレーでラメ塗装するために必要な道具一式
2-1:ラメの粒子とスプレーの相性を知っておこう
3.ラメ塗装のやり方3ステップ|缶スプレーで失敗しないコツ
手順①|下地処理とベースカラーの塗装
手順②|ラメスプレーの吹き方と重ね塗りのコツ
手順③|クリアコートと仕上げ磨きで完成度アップ
4.よくある失敗例とトラブル対策
5.黒ベースでラメが映える|仕上げの配色テクニック
6.まとめ
ラメ塗装を缶スプレーで始める前に知っておきたい基礎知識

「ラメ塗装って見た目はカッコいいけど、ちゃんとできるか不安…」
という方も多いかもしれません。
缶スプレーを使ったラメ塗装は、準備や仕組みを理解しておくことで、失敗を防ぎやすくなります。
まずは塗装の基本と、ラメ塗装の特徴について押さえておきましょう。
缶スプレーによるラメ塗装の特徴と向き不向
缶スプレーのラメ塗装には、メリットと限界の両方があります。
手軽に始められて、道具も少なく済むのが大きな魅力。
でも、スプレーの圧力や粒子の出方はガン塗装ほど安定していないため、仕上がりにムラが出やすいのも事実です。
それでも「小物をキラッとさせたい」「車やバイクの一部だけ塗りたい」なら、缶スプレーは十分選択肢になります。
ただし、ラメの粒が大きすぎる場合はノズル詰まりのリスクもあるため、缶の選定はかなり重要です。
どんなアイテムに、どのくらいのラメ感を出したいのか。
目的に合う道具を選ぶことで、失敗を大きく減らせます。
ラメ塗装の基本構造と仕上がりの仕組み
「ラメ塗装って、結局どういう層になってるの?」と気になる方も多いはず。
基本的な構造は3層で、ベースカラー→ラメ層→クリア仕上げ、という順番で重ねていきます。
まず下地に塗るベースカラー。
この色によって、ラメの見え方がまったく違ってくるんです。
その上に、ラメを吹きつけて層を作ります。
このときの吹き方や粒子のサイズで輝きの“質感”が変わるので、ここが勝負どころ。
最後にクリアでコーティングすると、ラメが固定されて艶もアップ。磨きの工程を入れると、よりプロっぽい見た目になります。
つまり、ラメ塗装は“重ねのバランス”が肝心。
それぞれの層がきちんと噛み合うことで、あのキラキラが完成するんです。
缶スプレーでラメ塗装するために必要な道具一式

ラメ塗装を始めようと思ったとき、「どんな道具をそろえればいいの?」と戸惑う方も多いでしょう。
実際、道具の選び方ひとつで、仕上がりの見栄えや作業のスムーズさが大きく変わります。
ここでは、缶スプレーでのラメ塗装に必要なアイテムと、失敗しないための選び方のポイントを具体的に紹介します。
最低限そろえるべき基本アイテム「とりあえずラメスプレーがあればいいでしょ?」と思いがちですが、実はそれだけじゃ足りません。缶スプレーでの塗装は、意外と準備が仕上がりを左右します。
| 目的 | 必須アイテム | 補足 |
| 下地処理 | プラサフ(プライマーサーフェイサー) | 色はグレーやホワイトが定番 |
| ベースカラー | カラースプレー | 黒(濃い色)がラメを引き立てやすい |
| ラメ層 | グリッター/ラメスプレー | 粒子サイズに注意 |
| 仕上げ | クリアスプレー(ラッカーまたはウレタン) | 重ね塗り前提で用意 |
| 仕上げ処理 | 耐水ペーパー、コンパウンド | 磨き用に必須 |
| 作業準備 | マスキングテープ、新聞紙 | 養生と飛散防止 |
| 保護具 | 手袋、マスク、ゴーグル | 安全確保のための基本 |
このあたりはホームセンターでもそろいますし、特別なものはありません。
ただ、「どれを使うか」で結果が大きく変わるんです。
できれば、評判のいいスプレーやツールを揃えた方が安心です。
ここはケチらないほうがいいかもしれません。
ラメの粒子とスプレーの相性を知っておこう
これ、地味だけど超重要なポイントです。
ラメ塗装で意外と見落とされがちなのが、「粒の大きさ」と「スプレーの噴射口径」の関係です。
ラメが大きすぎると、ノズルで詰まりやすくなり、ムラやダマの原因にもなります。
市販のラメスプレーは、粒子サイズに合わせて調整されているものが多いので、最初は既製品を選ぶと安心です。
どうしても詰まるときは、スプレーをよく振ったり、間隔をあけて吹くと改善しやすくなります。
意外と忘れがちなんですが、吹き始めと後半で粒の出方が変わるんですよね。
ラメ塗装のやり方3ステップ|缶スプレーで失敗しないコツ

「ラメ塗装ってどうやるの?」
という疑問は、初心者の誰もがぶつかる壁です。
でも大丈夫。
缶スプレーでのラメ塗装は、3つの基本ステップを丁寧に押さえれば、想像以上にスムーズに進みます。
ここでは、実際の作業工程に沿って、きれいに仕上げるための具体的なコツを紹介していきます。
手順①|下地処理とベースカラーの塗装
ラメをきれいに見せるには、まず下地処理がとても大事。
少し面倒ですが、ここをサボると仕上がりがボヤけたり、ラメがうまく乗りません。
まずは対象物の表面をキレイに脱脂して、細かい傷をつける「足付け」という工程を行います。
耐水ペーパー(#800~#1000)で軽く表面をなでるように削るだけでOK。
その後、ベースカラーを吹き付けます。
ここで使う色によって、ラメの見え方が大きく変わります。
黒ならギラッと目立ち、白やシルバーは柔らかい雰囲気に。
スプレーは2〜3回に分けて、薄く重ねるのがムラなく仕上げるコツです。
手順②|ラメスプレーの吹き方と重ね塗りのコツ
ベースが乾いたら、いよいよラメスプレーの出番。
ここでは「焦らないこと」が一番のポイントです。
ラメスプレーは一度に厚く吹くとムラになります。
10~15cmほど離して、さっとひと吹き。
これを乾かしながら数回に分けて繰り返すと、粒が均等に乗りやすくなります。
最初は手板などを使ってどのレベルでラメがちりばめられるのかをチェックしてから本塗装に入りましょう。
ちなみに、吹く向きをランダムにすると、光の反射が複雑になってよりキラキラした印象に。
この一手間で仕上がりの質が変わってきます。
手順③|クリアコートと仕上げ磨きで完成度アップ
ラメを定着させ、表面をツヤツヤに仕上げるにはクリアコートが欠かせません。
スプレーのラメは粒子が剥がれやすいため、上からしっかりカバーしてあげることで耐久性がグッと上がります。
最初は軽めに吹き、乾いたら2回、3回と重ね塗り。
厚くしすぎると垂れてしまうので、様子を見ながら加減を。
最後に1〜2日乾燥させて、必要なら#2000などの耐水ぺーパーでラメの凸凹を平らにした後に最終クリアーを吹きます。
完全乾燥後(1週間程度)にコンパウンドで軽く磨くとさらに美しい仕上がりに。
磨きは好みによって調整してください。
ラメ感を強調したいなら、最後のトップコートを2回~3回と吹き重ねるとよりラメが引き立ち奥行きのある仕上がりになるでしょう。
よくある失敗例とトラブル対策

「思ったよりラメが乗らない…」「なんだかムラになってる…」
はじめてのラメ塗装では、こうした“あるあるトラブル”がつきものです。
しかし原因と対処法さえ知っておけば、次回からはしっかり防ぐことができます。
ここでは、初心者が陥りやすい失敗と、それに対する具体的な対策を紹介します。
ラメが偏る・ムラになる原因と予防法
ラメ塗装で多い悩みのひとつが、「ラメが一箇所に固まってしまう」こと。
見た目が雑になるだけでなく、せっかくの輝きが台無しになってしまいます。
この原因、実は「スプレー距離」と「吹き方」にあることがほとんどです。
缶を近づけすぎたり、同じ場所に長く当ててしまうと、ラメがドバッと出て溜まってしまいます。
対策はシンプルで、10〜15cmほど距離をとって、軽く数回に分けて吹くだけ。
一方向だけでなく、角度を変えながら吹くとラメの付き方が自然になり、光の反射もキレイになります。
あとは、缶をしっかり振ること。
振りが足りないと、ラメが中で偏って噴射されやすくなるので注意が必要です。
塗装中に起こりやすいトラブルとリカバリー
・スプレーが詰まる
・乾かない
・ラメが飛びすぎる。
このあたりはラメ塗装でよくある小さなトラブルです。
たとえば、スプレーが途中で止まるのは、ノズル詰まりがほとんど。
使い終わったら缶を逆さにして、空吹きしておくと防げます。
また、養生が甘いと予想外のところにラメが付いてしまいます。
塗装範囲より広めに新聞紙やビニールを使って保護しておきましょう。
乾きが悪いときは、環境のせいかも。
湿度が高い日は乾燥に時間がかかるので、できれば晴れた日を選んで作業したいところです。
黒(濃い色)ベースでラメが映える!仕上げの配色テクニック

「SNSで見かける黒×ラメの塗装、なんであんなにカッコいいの?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実は“黒ベース”には、ラメの輝きを引き立てる理由があります。
ここでは、より映えるラメ塗装に仕上げるための配色の工夫や塗り分けのコツを紹介します。
黒(濃い色)がラメ塗装に向いている理由
SNSなどでよく見かける「黒×ラメ」の組み合わせ。
なぜかと言えば、黒は光を吸収する色だからです。
つまり、ラメの反射が際立ちやすいんです。
実際、同じラメを白と黒に吹いてみると、黒の方が輝きが深く感じられます。
だから、パーツを目立たせたいときや、グッと高級感を出したいときに黒はぴったり。
缶スプレーであっても、ベースに黒を使うだけで“プロっぽい”印象がグッと近づきます。
映える色の組み合わせと塗り分けの工夫
黒にシルバー系やホログラム系のラメを乗せると、輝きが際立ちます。
逆にブルーやパープル系のラメなら、クールな印象に。
全体を黒で塗り、ラメ部分だけマスキングして吹くとメリハリが出て◎。
配色は目的や好みによって変えてOKですが、ラメが沈まない色選びを心がけると失敗しにくくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、初心者でも缶スプレーでプロ級の輝きを出せる方法を、失敗しない手順とともに紹介してきました。
缶スプレーを使ったラメ塗装は、ちょっとしたコツさえ押さえれば、想像以上にキレイに仕上がります。
準備や下地処理、ラメの吹き方、そしてクリアコート。
どの工程もムダではなく、完成度を大きく左右する大切なステップです。
今回は初心者でも実践しやすい方法を紹介しましたが、少しずつ自分なりのアレンジを加えていくのもラメ塗装の楽しさ。「やってみたい」と思ったときがベストタイミング。ぜひあなたも、自分だけの輝きを缶スプレーで表現してみてください。
またスプレーガンをすでにお持ちでラメのみを購入したいという方はおもしろ塗装工房ラメページ「こちらから」ご購入いただけます。
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