ブレーキキャリパーをハケで塗装するメリットは?スプレー塗装との違いも解説

ブレーキキャリパー塗装は、車の見た目を大きく変えることができ、ドレスアップ効果を得る優れた方法です。

しかし、ブレーキキャリパーを取り外し塗装することは分解整備にあたり、素人がDIYで行うにはとてもハードルが高いのが現状です。

この記事では、ブレーキキャリパーを分解することなく、ハケで塗装するメリットとデメリット、正しい塗装方法について解説していきます。初心者でも安心して実践できますので、最後まで読んでみてください。

目次

1.ハケでブレーキキャリパーを塗装するメリット
 1-1:場所を選ばずに塗装できる
 1-2:手軽に塗装しやすい
2.ハケでブレーキキャリパーを塗装するデメリット
 2-1:スプレー塗装と比べると塗装ムラができやすい
 2-2:厚塗りになりやすく、乾燥に時間がかかる可能性がある
3.ブレーキキャリパーをハケ塗装に必要な塗料
4.ハケでブレーキキャリパーを塗装する手順

 手順1:下地処理
 手順2:塗装してはいけない部分を養生する
 手順3:ハケでブレーキキャリパーに塗装する
 手順4:塗料を乾燥させる
5.【注意点】ハケでブレーキキャリパーを塗装する
6.まとめ

ハケでブレーキキャリパーを塗装するメリット

最初に、ハケでブレーキキャリパーを塗装するメリットについて、2つ紹介していきます。

①場所を選ばずに塗装できる

ハケで塗装するメリット1つ目は、
風などで塗料の飛散が無いため、周囲に気を配らずに塗装できることです。

スプレーによる塗装は、塗料が霧状になるため、周囲に塗料が飛散してしまいます。塗料が飛散してしまうと、近隣の方に迷惑をかけてしまうので、塗装場所の選定には注意が必要になります。

一方、ハケでの塗装であれば、塗料が飛散する事は無いので、狭い場所でも安心して作業が可能です。

②手軽に塗装しやすい

ハケで塗装するメリット2つ目は、初心者でも手軽に塗装に挑戦できることです。

スプレー塗装の場合、塗装ムラを防ぐため一定の距離を保ったり、塗料の吹き方にコツが必要なのに対し、ハケはとても扱いやすいです。

また、ブレーキキャリパーはタイヤハウス内の狭い場所にあるので、そのままスプレー塗装ができず、ブレーキキャリパーを分解する必要があります。

ブレーキキャリパーを分解するには、専門的な知識が必要かつ、知識が無い状態で分解してしまうとブレーキ機能に重大な不具合が発生してしまう恐れがあります。

ハケであれば、ブレーキキャリパーを分解せずに、そのまま塗装可能であり、難しい追加作業は不要です。

ハケでブレーキキャリパーを塗装するデメリット

次に、ハケでブレーキキャリパーを塗装するデメリットを2つ紹介します。

デメリットもしっかり把握して、ハケ塗装の参考にしてください。

スプレー塗装と比べると塗装ムラができやすい

ハケでブレーキキャリパーを塗装するデメリット1つ目は、塗装ムラができやすいことです。

ハケでの塗装は、ハケ跡ができやすく、スプレー塗装と比べると塗膜が均一にならないので、塗装ムラが発生することがあります。

塗装ムラを防ぐためには、塗料を薄く塗り重ねていく必要があります。

厚塗りになりやすく、乾燥に時間がかかる可能性がある

ハケでブレーキキャリパーを塗装するデメリット2つ目は、厚塗りになりやすく、乾燥に時間がかかることです。

ハケに塗料が多く含まれてしまうため、どうしても厚塗りになりやすくなってしまいます。

厚塗りになればなるほど、乾燥に時間がかかってしまうので、予定の時間に作業が終わらない可能性がでてきます。また、一度に厚塗りしすぎると、液だれの原因にもなってしまうので注意が必要です。

ブレーキキャリパーをハケ塗装に必要な塗料

ハケ塗装の手順を解説する前に、必要な塗料と道具を説明していきます。

この章を読んで、自分に必要な塗料や道具の準備してください。

塗料は耐熱塗料を選ぶ

ブレーキキャリパーは走行中に高温になることもあるため、通常の塗料では熱に耐えられずに剥がれてしまう可能性があります。

ブレーキの高温でも耐えられるように、耐熱塗料の使用することをおすすめします。耐熱塗料は200℃までの高温でも耐えられるものが多く、ブレーキキャリパーの塗装に適しているので、必ず耐熱塗料を使用するようにしてください。

Zestでは、耐熱塗料のカラーバリエーション(全16色)が豊富に展開されているので、
ぜひ一度、確認してみてください。

ハケでブレーキキャリパーを塗装する手順

ハケでブレーキキャリパーを塗装する手順を解説していきます。

手順をよく確認して、安全に作業してください。

手順1:下地処理

車をジャッキアップし、ジャッキスタンド(ウマ)をかけます。カージャッキで車体を上げるだけでは、転倒し、最悪の場合は車と地面の間に挟まれてしまう可能性があるので、必ずジャッキスタンドをかけるようにしてください。

タイヤを取り外したら、ブレーキキャリパーに付着したブレーキダストを取り除いていきます。ブレーキダストとは、ブレーキを使用した際に発生する黒い粉塵状のゴミです。

ブレーキキャリパーに付着したブレーキダストを、ワイヤーブラシで落としていき、最後にパーツクリーナーで油分と汚れを洗い流します。

この作業を怠ると、塗料のりが悪くなり、すぐに塗装が剥がれてしまう原因となりますので、入念に作業してください。

手順2:塗装してはいけない部分に養生する

ディスクローターやブレーキホースなど、塗装してはいけない部分にマスキングテープを使用して養生していきます。

塗装しない部分に塗料が付着してしまうと、ブレーキ機能に影響を与えてしまうのでしっかり養生する必要があります。

手順3:ハケでブレーキキャリパーに塗装する

塗料に専用薄め液で希釈しよく拡販したあと、ハケに少量ずつ塗料を含ませて薄く塗っていきます。

一度に厚塗りせずに、2~3回に分けて薄く重ね塗りをするのがポイントです。

ハケ跡をなるべく目立たないようにするために、塗る方向を揃えたり刷毛を垂直ではなく45度と寝かし気味に塗るとキレイに仕上がります。

手順4:塗料を乾燥させる

塗装が終わったら、乾燥の工程に移ります。使用した塗料の説明書を読んで、乾燥時間を厳守してください。Zestの耐熱塗料の場合は、常温乾燥時間は24時間~12日程度になり、気温や湿度によって、乾燥時間が変わりますので注意が必要です。

【注意点】ハケでブレーキキャリパーを塗装する

ハケでブレーキキャリパーを塗装する際の注意点を3つ紹介します。

安全に関するものですので、必ずチェックしておきましょう。

ディスクローターとブレーキパッドの当たり面に塗装しない

ブレーキキャリパーを塗装する際は、ディスクローターとプレーキパッドの当たり面に塗料が付着しないようにしてください。

ディスクローターは円盤状の部品で、ブレーキパッドはブレーキキャリパーの中に組み込まれています。ここに塗料が付着してしまうと、制動力が低下してしまうので、思わぬ事故を引き起こす可能性があります。ディスクローターに必ず養生し、塗料を付着させないようにしましょう。

必ずジャッキスタンド(ウマ)を使用する

よくジャッキアップしたまま作業する方がいますが、ジャッキのみだと不安定で外れやすいので危険です。ジャッキアップしたら、ジャッキスタンド(ウマ)を使用して安全な状態で作業してください。

しっかりと洗浄をする

ブレーキキャリパーにはダストやグリスなどの油分が付着していますので、最初の洗浄はパーツクリーナーや中性洗剤でしっかりと油分を取り除いてから塗装して行きましょう。油分が残っていると乾燥不良やクラック、塗料剥がれの原因になりますので、しっかりと油分を取り除くことが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、ブレーキキャリパーを分解することなく、ハケで塗装するメリットとデメリット、正しい塗装方法について解説してきました。

ハケを使ったブレーキキャリパーの塗装は、正しい手順で作業すれば初心者でも挑戦しやすい方法です。愛車のドレスアップのために、ぜひブレーキキャリパーの塗装にチャレンジしてみてください。

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